フリーで成功するには二つの方法がある
※土曜日は読む人が激減することが判明したので個人的な話を。
先日、けんすうさんがこんなツイートをしていました。これ、ほんと正しいなあと思いまして。
●20代はバラエティ
僕、ほんと20代に色んなことをやったんですね。レコード屋で働いたり、ブラジルレストランで働いたり、ロンドン行ったり、ブラジル行ったり、お店始めたり、まあ色んなことをやって「今」があると思います。
●30代はスペシャリティ
僕、実は、30代に何をやったか、ほとんど覚えていないんです。もうとにかくお店が忙しくて、さらにブラジルからレコードを輸入してインターネットで売るというビジネスも始めたので、とにかく忙しかったんです。
まあでもその30代の時に「お店ってどういうことなんだろう?」ってずっと考えて、僕なりに「お店の専門家」になったんだと思います。
●40代はオリジナリティ
30代の頃から「音楽ライター」みたいなことはやってました。でも、こういうスタイルで書き始めたのは40代になってからなんですね。
「バーテンダー」がこういうスタイルで接客や経営や流行や恋愛のことを書くっていうの、今までなかったんだと思うんです。だから僕のところに文章の依頼が来るのって、ほぼ全てが「バーテンダーとして、このことをどう感じますか?」ってネタなんです。そこに「オリジナリティ」があったのかなって思います。
●50代はパーソナリティ
なるほど、そうなんですね。
僕、以前は、人生の後半は「東アジア音楽フェス」を企画したり、「お店や飲食イベントをプロデュース」したりって感じで、自分を中心とした組織を立ち上げて、大きいビジネスをやりたいなって考えてたんですね。
でも、自分にそういう「プロデューサー気質」とか「ボスの器」とかがないんだなって気がついたんです。
で、これは「林伸次」というキャラクターをもっと認知してもらって、林伸次で食べていくしかないんだなっていうことに考えが行き着いたんです。
あるフリーの友人が、こんなことを言ってまして。
フリーで成功するには二つの方法がある。
●ひとつは、編集プロダクションやデザイン会社のような組織を作って、そのボスになって、自分は経営や人を育てたり繋いだりすることを中心に専念する。
●もうひとつは、誰も雇わなくてひとりでやっていく。で、「どうしてもこの人に仕事を頼みたい」っていうお客さんがとにかくたくさんいる状況にすると、自然と自分のギャラの単価が上がっていく。
僕は前者のキャラクターじゃなかったんです。後者だったんです。
だから、50代はパーソナリティっていうのはそういうことかなと思ってます。
お酒やバーについての僕の本です。『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』 https://goo.gl/QGdp48
bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。
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