カジュアルからコンサバへの揺り戻しが来るのでは
「写ルンです」っていう「フィルム付き使い捨てカメラ」が昔ありましたよね。
あれ、最近若い人の間で流行っているってご存知ですか?
今スマホだと、技術がなくてもそれなりに綺麗に写真って撮れますよね。
でもそれだと「みんな同じ」の何にもおもしろくない写真ばっかりになってしまって全然面白くないから、あえて、あの「写ルンです」で、ちょっとピンぼけくらいな写真を撮って、それをプリントして、それをデータとして取り込んで、ネット上にアップするのが流行っているそうなんです。
これ、「本当に?」って思いますよね。
でも「渋谷の裏の方」で生息している僕としては、やっぱりたまに見かけるんです。ちょっと個性的な服装をした若い女の子が、「写ルンです」を片手に、渋谷の裏の方の「ごちゃごちゃとした風景」なんかを撮っているの、見かけます。
こういう「デジタル」という方向に行きすぎると、あえて「アナログ」の方に揺り戻しがあるっていう現象ってありますよね。
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最近の傾向でずっと気になっていることがありまして、今はとにかく「カジュアル」の方向に行きすぎてますよね。
とにかくみんなスニーカーだし、女子大生を中心にみんなリュックだし、もう本当にカジュアルが主流です。
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で、飲食もとにかくここ最近はずっと「カジュアル化」が進行しているんです。
立ち飲みっていうスタイル自体もうとにかくカジュアルの究極だし、とにかく今は開放的で入りやすい入り口とか、「安そう(意外と安くないんだけど安そうな雰囲気)」とか、そういう雰囲気が求められているんです。
ワインも「ボルドーの○級」とか「2003年の」とかいう「教科書で覚えるような情報」ではなくて、「個性的な作り手(個人の顔が見える)」とか「ラベルが可愛くて覚えやすい」とか、そういう「わかりやすいキーワード」で語られるものが好まれます。
あるいは「あのお店、お客さんがすごく騒がしくなった。店員が注意しなくなった」ってこともよく耳にします。
すごく「カジュアル化」しています。
こういうのって「時代の流れ」で、僕は別に良いとか悪いとかってどちらも思わないのですが、これは「カジュアル化」は行きすぎたかもって気がしているんですね。
そして確実に「一部はコンサバに揺り戻しがくるなあ」って思います。
その「コンサバへの揺り戻し方」はあのかつてのバブルっぽい感じではないかもしれません。
それが「日本の伝統への回帰」みたいな形で来るのかもしれません。みんなが和服を日常的に着て、会席料理を食べる、みたいなことかもしれません。
まあ、そういうのがどう「コンサバへ戻る」のかはちょっと僕には想像がつかないのですが、でもこれはさすがに戻ってくるなあと思っています。
僕のcakesの連載をまとめた恋愛本でてます。「ワイングラスのむこう側」http://goo.gl/P2k1VA
この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています。今日は「好きな花ベスト3」です。
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