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シーシュポスの神話
シーシュポスは、神々の怒りを買い、ある刑罰を受ける。 その刑罰とは、休みなく岩を転がして、山の頂にまで運びあげるというものだった。 しかしひとたび山頂まで達すると、岩はそれ自体の重さでいつも転がり落ちてしまう。
シーシュポスが受ける罰は、
仏教で言う「無間地獄」
絶え間なく、休みなく、
苦しみが続く。
それと似ている。
シーシュポスの罰は、
岩が麓に落ちていく間は
休むことが出来る。
ただ、終わることはない。
☆
人生上では同じ課題に、
繰り返し出会う。
毎回、姿こそ違うけれど、
実は同じ課題に。
そう気づいてしまうと、
ただ取り組んでいた時より
もっと苦しくなる。
またか… と。
これは、シーシュポスの罰のこと。
☆
しかし、シーシュポスは
山上に岩を上げるのでなく、
山上から岩を落としに行く。
神々は、失敗を笑うだろう。
だが、シーシュポスは、
麓までの道を、
今度もうまく落とせた、と
満足して下るのだ。
☆
失敗は、
岩に押しつぶされた時。
そんな時も、ある。
それでも復活し、
岩を落とすために
登ってゆく。
☆
きみもだよ。
きみもシーシュポス。
気づいてください、
ため息つかずに。
それは、きみの幸せのため、
課題を捨てに登ってるんだって。
きみはシーシュポス。
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