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ほめる・しかる

ばっぷくどん20号を転載しています。


子どもをほめる・しかる時は、
他の子と比べてはいけないと言われます。

今日はそのことについて書きます。

最初に答えを言うと、
誰のためにほめる・しかるのか
それが大事です。

勿論、子どもの成長のためなのですが、
もしかすると、
あなた自身のためにほめる・しかることが
ないでしょうか。

NHK「所さん!事件ですよ」という番組で、
子どもたちの教育費を作るために、
新築の自宅を売った方の話が紹介されました。

コメントする所ジョージさんたちは
「そこまでする親は少ない」
と言っていましたが、
中学受験は、都内の中学生4人に一人の割合だそうです。

少子高齢化社会であるため、
子どもに大きな資金を投じることが可能なだけでなく、
社会の先行きが見通せない不安を抱く親世代が我が子に、
少しでも多くの選択肢を与えたい

そのためには有名大学への進学が必要だ
という考えが反映されているのだ、

NHK「所さん!事件ですよ」10/19

特集ではそのように結論されていました。

昨日の自分はもういない。
明日の自分はまだいない。
実在するのは
今日の自分だけです。

実在する自分

今日の積み重ねが明日を作って行く
そう信じて
「子どもの行く末」を考え、
子どもを有名学習塾に入れる。

見方を変えると、

子どもという資産を、
学習塾という投資会社に預ける
という発想と言えないでしょうか。

しかし、
大半の子どもたちは中学受験をせず、
その大半の子どもたちは
多少なりとも自分の意見を反映する形で
自らの進路を選ぶことになります。

誰が投資するのでしょうか。
子どもは親の言いなりになるべき存在なのでしょうか。

わたしにはこの、
自己決定が大切なこと
のように思えます。

自分の生き方=自分の時間をどう使うか。

それを自分で決めることが、
自立している
ということではないでしょうか。

わたし竜自立の定義

近年、ウェルビーイング=しあわせな生き方
という考え方が注目され、
世の中はこの考え方で動き始めています。

その大きな流れにもかかわらず、
特に地方ではまだ、
一人ひとりの親と子、
先生と子どもの間には、
他人と比べながら育てる考え方が残っています。

親が、その子のしあわせを
揺るぎのないものにしてあげようと、
その子に必要な段取りをつけているのです。

それは、
親が考えるしあわせの実現
ではないでしょうか。

親が子どもを導く目的でほめる・しかるのは
間違っていませんか?

親は子どものことを、
子ども本人よりよく知っている。
知った上で子どもに必要なこと、
欠けていることを身につけさせようとして
ほめる・しかるのだ。

親の言い分

偏差値という言葉は、
統計学上のことばであり
統計とは、
個性を排除して、集団を数値でとらえるための
科学的手法です。

つまり偏差値は、
他の子との比較そのものなのですが、
比較をもとに励まし、
ほめるのは、
その子本来の特質とは違う方向に行くこともあり、
どこか違っているように思うのです。

☆★

子どもの性格や能力を伸ばすために教え導く。
そのためにほめる・しかることは必要です。

でも、きょうだいを初めとした他の子と比べて、
親の期待を実現するためにほめる・しかるのだとしたら、
それは、
子どもの自立を妨げはしないでしょうか。

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