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理由はなんだっていい

人は何かしら理由を求める。

私はなんでそれを始めたの?
って聞かれると困ることがよくある。
「だって、特に深い理由はなくただその時やってみたいと思ったから。」「なんとなく憧れがあったり、こうだったらいいな。」というぼんやりとした動機で人にはうまく言葉で言い表せないからだ。


誰かからしたら、そんなのまともな理由じゃないと思うかもしれない。だけど、そもそも人に説明できる理由ってそんなに大切なのか?って時々思うことがある。


なんであの時あの選択をしたんだろう?と自分でも
不思議に思う場面がいくつかある。
ちょっと、あの時に戻ってみよう。




①「道着」を着てみたかった。


中学校に入学して生活にも慣れてきた5月上旬。

本当は帰宅部が良かったけれど、
何かしらの部活には入部しなくてはならず
わたしはどの部活に入ろうか悩んでいた。

陸上部、テニス部、卓球部、バスケ部、
バレー部、剣道部、水泳部、、、
他に何があったかもう思い出せない。

運動はそんなに得意ではないけれど、
運動部に入ることは決めていた。

いろいろな部活を仮入部で体験してみたものの
これといって「入部届け」の提出期限の
直前まで入りたい部活を決めることができなかった。

迫ってくる期限。

「道着」を着てみたい。
ただその理由でわたしは剣道部に入部した。

結果、道着を着るという目標は入部して
すぐに、素振りを正しくできるようになる前に
達成できてしまったため、残りの2年間半は結構キツかった。

が、道着を着るという憧れは叶った。



②ONE DIRECTIONと直接は話せるようになりたかった。


これも中学生の頃の話だが、
わたしはイギリスのボーイズバンド
「ONE DIRECTION」が大好きだった。

ある日、1D の熱狂的なファンの友達の1人が
幕張メッセで行われるライブのチケットが奇跡的に取れたから
一緒に行かない?っという最高のお誘いをしてくれた。

全力で行く!の返事をして
中学生のわたしにとって、チケットは結構な高額だったがお年玉を使い果たして初めてONE DIRECTIONの
ライブに参戦した。

まだ海外に行くこともなく、
家と学校が世界のすべてだった私にとって、
目の前に1Dがいることが衝撃的で信じがたい
出来事だった。

そして、同時通訳のない3時間ほどのライブの間
わたしはすっごく悔しかった。
だって、大好きな彼らがなんて言ってるのか
全く分からなかったのだ。

そしてわたしは決めた。
「いつか絶対ONE DIRECTIONと直接話せるようになってやる。そのために英語をペラペラに話せるようになってみせる!」ということを。

ここがわたしの英語学習に対するモチベーションの原点であり、高校留学を決意するきっかけとなった。

英語を勉強し始めた理由も留学を決めた理由も
すべてONE DIRECTIONと話したいという下心。

さすがに留学前の面接ではそれっぽい理由を考えて答えたが、結果、そのおかげで英語を頑張って勉強し、
英語でコミュニケーション取れるようになった。

p.s.  ONE DIRECTIONと直接話す夢はまだ叶わず。


なにかをはじめるとき、やめるとき
なにかまともな理由がないといけないような気がして
理由を無理に探そうとする自分がいる。

でも、自分がなんとなくそうしたいと思ったなら
理由なんていらないんじゃない?

どんなに小さな理由でも、
人には恥ずかしくて言えないような理由でも、
理由はなんだっていいと思う。

理由はなんだってやってみたら、
きっとそこには何か新しい発見がまっている。


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