042コヒョウモンモドキ

コヒョウモンモドキは山地の草地に生息し、7月に発生するヒョウモンチョウの仲間です。
近似種のヒョウモンモドキ、ウスイロヒョウモンモドキは絶滅危惧が本当に心配な状況ですが、コヒョウモンモドキも生息地が少なくなっています。
それでも、長野などでは何箇所かそれなりの数が観察できる場所があります。
生息地は多くの花が咲いていて吸蜜も撮影機会が多いです。

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翅裏のモザイク模様が魅力的なので、閉じたところを撮影したい蝶です。
ジャコウソウでの吸蜜です。

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吸水も何度か撮影しています。
登山道や道路脇の湿った地面で吸水します。

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時には複数が集団で吸水していることもあります。
確認できていませんが、鳥の糞などでの吸汁かもしれません。

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食草はクガイソウです。
クガイソウは多くの蝶が好んで吸蜜します。
コヒョウモンモドキの吸蜜も何度か撮影していますが、あまり綺麗に撮れていないので吸蜜は別の花での写真を掲載しました。
8月に入ると産卵が観察されます。
この日は2個体の雌の産卵を確認できました。
葉裏に卵塊で時間をかけて産んでいきます。
低い位置の葉裏に産むので撮影は難しいですが、何とか下から写しました。

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小さい黄色い卵なので分かりにくいですが、多くの卵が写っています。
求愛は一度だけ観察しています。
雄はしばらく雌に絡んでいましたが、交尾は成立しませんでした。

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未撮影の交尾も撮影したいですが、独特の模様が魅力的なので毎年撮影したい蝶です。

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