087シータテハ

シータテハは近似種のキタテハに似ていますが、主に山地に生息します。
山地のゼフィルスや高山蝶を撮影に行くときに見る機会が多いです。
各種の花でも吸蜜し、キタテハと比べると翅の切れ込みが深いのも特徴です。
マツムシソウでの吸蜜です。

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翅裏は地味ですが、名前の由来の「C」の文字が大きくて明瞭です。
尾状突起が長く丸みを帯びているのも特徴です。

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主に年2回の発生で、標高が低い場所だと6月頃に夏型が発生します。
最初の吸蜜は秋型で切れ込みが深く色も鮮やかですが、夏型は切れ込みが少し浅く黒っぽくなります。
これは標高が低い場所なので特に黒っぽいのかもしれません。

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樹液も好むと思いますが、一度しか観察したことがありません。
光が射し込んで見にくいですが掲載します。

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湿った場所や岩場などでの吸水は観察機会が多いです。
岩場にストローを伸ばしてミネラルを補給しているのだと思います。

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成虫で越冬するので春に越冬個体を観察する機会も多いです。
5月に高原へ行ったときに撮影した越冬個体は活動を再開したばかりで綺麗です。
5月ですが高原なのでタンポポでの吸蜜です。

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タテハチョウなので交尾の撮影は難しいですが、求愛も観察したことがありません。
産卵も未撮影ですが、近いところでは秩父などへ何度か行けばチャンスあるかもしれません。
ただ、春先で他の蝶も少ない時期に出かけるのは難しいです。

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