041シルビアシジミ

シルビアシジミは身近なヤマトシジミと似ていますが、生息地も限られた貴重な蝶です。
関東では栃木、千葉、山梨に生息地がありますが、近年は山梨は厳しいようです。
キツネノマゴで吸蜜する縁毛の揃った新鮮な個体です。

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翅裏では後翅の斑紋の1つが内側にずれているのがヤマトシジミとの一番の違いです。
食草のミヤコグサも好んで吸蜜します。
こちらは少し擦れていますが、食草での吸蜜は撮影できると嬉しいです。

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雄の翅表は少し深い色合いの青で前翅の黒い縁取りが広くなります。

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雌は一般的には茶色から黒の翅表ですが、秋には青い鱗粉が載った綺麗な個体も観察できます。
今までに見た中で一番青い雌です。

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関西や千葉の一部ではツメクサでも発生しているようですが、よく行く栃木ではミヤコグサになります。
各所に咲くツメクサへの食草転換が進むと生息地も増えそうですが、簡単ではないようです。
産卵は何度か撮影していますが、背丈の低い食草で時間も短いのですっきり撮るのは難しいです。

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交尾も何度か観察しています。
生息地の多くは草刈りで背丈の高い植物がないので、歩いているときに飛び出して発見しやすいのだと思います。

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地味な方の蝶ですが、貴重な蝶なので何とか継続して発生してもらいたいです。

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