047ヤマキチョウ

ヤマキチョウは生息地が限られた絶滅が心配される蝶の1つです。
主に長野、山梨、群馬の限られた生息地で草原などで発生します。
年に一回の発生で7月から8月の発生です。
雄は鮮やかな黄色でレモンイエローと表現されることもあります。

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逆光で撮影しても雄は黄色い色の透過が綺麗です。

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雌の場合は逆光だと白っぽく透けて見えます。

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各種の花で吸蜜しますが、雄は黄色、雌は白い花を好む印象があります。
夏でも晴れた日しか活動しないので、撮影は天気に左右されます。
10時から4時間くらいしか活動しないので、その時間に一定以上の晴れが続くことが必要です。
よく行く山梨の高原は天気が不安定なので行っても全くチャンスがなかったこともあります。
吸水は一度だけ撮影したことがあります。
背景と似た色で分かりにくいですがストローを伸ばしています。

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通常は翅を開かないので翅表は飛翔を狙います。
普段は素早く飛ぶので撮影は難しいですが、吸蜜の合間は撮影しやすいです。
雄の飛翔を広角で撮影したので、高原の雰囲気も少し伝わるでしょうか。

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ヤマキチョウは成虫で越冬します。
近似種のスジボソヤマキチョウと違って越冬後も綺麗な個体が多いようですが、活動を再開する時期に生息地へ行ったことは一度しかなく飛ぶ姿を見ただけでした。
交尾も越冬後の観察が多いようで、その時期に生息地へ行く機会が少ないので撮影は難しいでしょう。
植樹はクロツバラで、産卵は一度だけ撮影しています。
雌は7月でも生き残って産卵することがあるようですが、山地性のゼフィルスの幼虫を探しに行ったときに撮影できました。成虫はほとんど見ない場所なので幸運でした。

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何度も行くことは出来ませんが、年に一度は会いたい蝶の1つです。

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