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カバー曲、オリジナル曲・・ふたつのオープンマイク

自粛明けの音楽イベントは不確定要素も多く準備期間も短いため、まずはオープンマイクというフリーステージからスタートしました。


まず6月14日に「オリジナル曲オープンマイク」

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※6/14からのヒトコマ


そして6月28日にはカバー曲限定のオープンマイクを開催しました。

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※6/28からのヒトコマ

いずれも12組出演のフルエントリーにて賑やかに開催、参加いただいたみなさま、盛り上げていただき本当にありがとうございました!

10年以上前に飛び入りライブデーを開始した時にはカバー、オリジナル何を演ってもOKのフリーイベントでした。事前エントリーの受付というものもなかったかな。

それを昨年あたりより「オリジナル曲に絞ったオープンマイク」を開催していたのには理由がありました。以下私見を書きますのでご了承ください。

演奏としてのカバーとコピーの違い

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歌ものアコースティックの事として書きますと、まず大抵の人は演奏の入門として歌本などを手にして有名な曲を中心に練習します。その場合の大切なことは「メロディを覚え歌詞を覚えて間違わずに演奏する」事かと思います。この場合目指すのは楽曲のコピーです。そしてそれらの楽曲の演奏は殆どの人が知っている曲ということで共感を得やすいです。観客に一緒に口ずさめたり、知らない人同士でもステージで一緒に演奏して楽しめたり、その場の人みんなで一緒に楽しめるのがいい所です。

それらの殆どの人が知っている曲たちをカバーと呼ぶ時(有名な曲じゃない場合もありますが)、それを演奏者それぞれが消化し「自分の表現」に昇華した状況で楽曲のコピーとは一味二味違ったものになっています。また、カバーされる楽曲は有名無名関係なく自分の声や想いに合うものをチョイスするイメージがあります。誰もが知っている曲を練習する中で、自分なりに消化をして、ぜひ自分の表現にしてほしいと思っています。 


オリジナル曲の演奏できる場所、その先にあるもの

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もうひとつ、楽曲を自作自演するスタイルがあります。自分の表現の世界を自由にアレンジするなら自分で曲を作っちゃえという事で、オリジナル曲を製作し演奏する人たちがいます。当然自分の想いを一番語れるのは自分で作った楽曲なので、演奏者にとっては先入観に囚われる事なく自由に人前表現ができます。

その一方誰一人知らない曲を演奏するという事は、当然最初はその楽曲を知る人もない状況での表現。楽曲の力や演奏力で勝負する事になり、想いを観客に伝えるのは一度のLIVE演奏では至難のこと。活動は時に少しずつ地道に積み上げていく事になります。

ただ、そのなかでもう一歩踏みこんで本気の音楽をしたいと思う人が一定数出てきます。そして殆どの場合その人たちはオリジナル楽曲を演奏します。ちなみに太子ホールでジャズやボサノヴァなど専門的ジャンルで活動する音楽家以外で日常のブッキングライブに出演していただいているのもここにおられる人たち。その人たちは地元で演奏活動を続ける人たち。また自作自演の曲を携え演奏できる場所を求めて全国を旅する人たち。音楽で飯を食う人たちがいて。

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そういうプロ、そして私の知っている範囲ではメジャーデビューする音楽家も殆どはこの中から生まれます。

そして地元在住のオリジナルミュージック中心の演奏活動をしている音楽家のために、また遠征してやってきてくれるミュージシャンのため地元で数が少ないオリジナルミュージックを表現できる場所としてこの場所を守りたい意味はここにあります。

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カバー楽曲を楽しむ人、オリジナル楽曲で勝負する人、双方の人たちが演奏できる場所になりたい

またホールの持つ大きな使命である市民の文化交流をサポートする場所として、私は、みんなで楽しめるカバー曲を演奏する音楽家、また上の世界を夢見て活動する音楽家や自分の表現を伝えたい音楽家、全ての表現を太子ホールでしていただきたいと考えています。

周囲を見渡すとカバー曲の演奏は、お客さんと演者みんなで盛り上がりたい場所、当然お店の集客もしやすいのかと思いますが、周辺にはそんなお店が多いです。そして、なかなかカバー曲の演奏とオリジナルの演奏を同じイベントでやるのは、ミュージシャンはともかく観客にとって少しイベントとしてのテーマがズレたものになることを自分のキャリアの中でずっと見てきました。

カバー曲を楽しむ、またオリジナル曲で勝負する音楽家をそれぞれ別のイベントとして成立させたい。そんな想いからオープンマイクもオリジナル曲、カバー曲と別のものとして開催する事にしました。


これからのオープンマイクイベント

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ありがたい事にこの投稿を見て2組エントリーいただきました。フルエントリーになり受付終了させていただきます。
エントリーいただいた皆様への感謝と共に、お客さまと愉しみたいと思います(観覧無料です)!


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もう少し先になりますが、こちらもエントリー受付しております。残り7枠となっております。みんなで大いに楽しみましょう!


全てのお申し込み、お問い合わせは下のオフィシャルサイトのイベントスケジュールから可能です。


素敵な音楽はここにあります。

是非、エントリー、また観覧にお越しください。対策をしっかりして御来場お待ちしております!





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