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素人の私の技術やメンタルを鍛えてくれたもの…オープンマイクを終わって

6月28日、新型コロナウイルスでの自粛明け2本目のイベント「カバー曲オープンマイク」を開催、予定いっぱいのエントリーと大勢の観客を迎えて終える事が出来ました。多くの人が集まってくださるかもという予想がありフリーイベントという性格上来場人数が読めない部分もあったので、今回は急遽念のためステージ前に塩ビシートを立てることにしました。
関わってくださったみなさまに心より感謝いたします。

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自粛明けでもあり企画ものの開催には時間がかかる。ちなみに自粛明け最初の企画は8月2日。それまではオープンマイクを楽しんで頂こうと企画しています。
 
会場も久しぶりなら人前演奏も久しぶりな方も多くて。そんな中で開催できて大勢に喜んで貰えて企画者冥利に尽きます。参加型のイベントの楽しさはまた格別ですね。

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オープンマイクの仕切りはワンオペでは結構大変な事が多くて。

うちのオープンマイクはリハーサルなしで次々と出演者がステージに乗り持ち時間15分でパフォーマンスして頂くというアコースティック専門のどなたでも参加できるイベントとして10年以上前から開催しています。

イベントそのものが4時間予定の長時間、それをいかにサクッと進行させるかは2つのポイントがあって、ひとつは出演者に持ち時間を守ってもらう事、そして私の転換作業を如何に手早く行うかです。

企画ものは原則複数スタッフであたっているけれど、オープンマイクは基本ホール内の事、エントリー受付、音響照明、アナウンス、転換作業などはほぼずっと一人でバタバタしながらやっていますが、ステージの転換はその中でも当日のメイン作業です。

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前の方の演奏が終わり簡単にステージ上を片付ける。次の出演者がステージに乗る。複数人なら立ち位置の確認と使用マイクや機材の確認をしてセッティング。そしてPA席に取って返して、ひとつずつの楽器やボーカルマイクなどから音を出して行って、サウンドチェックと出音バランスを確認し、各人に必要なモニター音量が帰っているかをそれぞれ確認、アナウンスして客電を消してステージ照明を上げスタートドン。
時間をかけてリハーサルをする通常ライブより別の神経を使います。
 

ギター弾き語りなどはギターとボーカルの2つの音の調整なので比較的短時間で出来るけれども人数が増えるほどハウリングやモニターが特に複雑になりますが、なんとか大ミスをせずにやれています。

メンテをしていてもトラブルは発生するものなので、何かが起こった時にはまず落ち着くというメンタルって大きいですね。
 

びわこジャズ東近江が技術やメンタルを鍛えてくれた

このおもちゃ箱をひっくり返したようなオープンマイクというイベントをなんとか一人で回す力をつけてくれたのは「びわこジャズ東近江」での経験にほかなりません。

前の投稿の「身上書」にも書きましたが、私は少しずつ時代と共にさびれてゆく中心市街地をなんとか盛り上げたいという思いから今の音楽の道に入ったので、若い頃に演奏活動をしていただとか、ここまで音楽に関わって生きてきた訳ではなく、音響も必要に迫られて人に聞きまくって本を読みまくって後は実戦でやって来たに過ぎません。始めた頃基礎理論のなさゆえにトラブルが解消出来なかった事があり辟易してちょこっとセミナーには行きましたが。

何より今の現場の実戦と胆力を鍛えてもらったのは、この街で毎年開催されて来た「びわこジャズ東近江」です。
 

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※昨年のびわこジャズ東近江2019太子ホール会場の模様

びわこジャズ東近江は2009年より開催されて来た全国でも有数の音楽イベントで、最近は春の土日の2日間イベントとしてすっかり定着しました。
 
太子ホールも第1回より途中騒音問題で会場として自粛した2016年を除いて毎年会場のひとつとして参加させて貰ってきました。
 
生ピアノ、電子ピアノ、ベースアンプ、ギターアンプ、ドラムセットが個人持ちホール持ちを含めひと通り揃っていて、それらの機材やキャパ60~100ほどという、ホールの適度な大きさで、雨天でも確実に音楽イベントがほぼ保有機材のみで開催できる施設として、ドラムありの4人から8人程度のバンドを一日5、6組割り当てていただき、毎年盛大に盛り上がっています。
 
何回目かから私が音響を担当する事になり、これは緊張しました。


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通常出演バンドの演奏持ち時間は40分で20分が次のバンドの撤収、転換、サウンドチェックを行います。特にドラムはセッティングに時間がかかるので、ドラムは先に撤収してもらい次のバンドのドラムのセッティング変更をします。同時にステージ上では演奏を終わったバンドのインタビューなんかもあって。
またうちのステージはドラムを置くと奥行きが少し狭くて2つのバンドが狭いステージ上で交錯する様は戦場のようです。
 
大まかには15分で入れ替わり5分でサウンドとモニターチェックでしょうか。まあ20分あれば一人でできる作業量です。

それがある年、参加組数が多かったのか転換15分の年がありハードな経験になりました。

その時は怒鳴りながら転換指示していた覚えがあるけど今となっては良い経験をさせて貰い感謝です。

 
その、自分の中でも特別なものとして大事に思っている「びわこジャズ東近江2020」も大イベントの例に漏れずGW開催予定が中止になりました。

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私やホールのモチベーションの原点のイベントが来年には無事開催できる事を心より願います。

太子ホールはびわこジャズ東近江のある街にある持ち機材で音楽がすぐ奏でられる他にないジャストサイズのミニホールだと自負し、その場所を守るために時に立ち止まりながらもここまでやって来ました。
 

ホールの演奏環境を整えながら、今の新型コロナウイルス禍を乗り越え、自らのイベントを開催しながら、自分を鍛えてくれ、モチベーションを保たせてくれる存在、びわこジャズ東近江が賑わいを持って開催される事を願っています。

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