「緊張感あふれる」フォーマット

男子日本代表は1勝5敗で前半折り返し。昨日からは後半戦。ノルウェー、アメリカ、スコットランドといった強豪相手に接戦を演じて2勝1敗。現在3勝6敗。プレーオフ進出は厳しくなったが、この3戦のプレーを見る感じだと(※録画視聴だが!)、残りのゲームも大いに期待できそうだ。
仮に、世界選手権が日本選手権と同様「1次リーグ&2次リーグ」フォーマットだったとしたら、スイスに負けて1勝5敗となり、しょんぼりしたあたりで予選敗退、即大会終了だったろう。それ以降の経験は(選手も観戦者も)得られないところだった。
世界連盟が日本協会のように「緊張感あふれる」1次リーグ&2次リーグのフォーマットを採用していない幸運を喜ぶほかはない。
こう書くと「竹田がまた皮肉を言っている。両者(世界選手権と日本選手権)は位置づけが違うだろーがッ!」 という怒りのリプが大量に飛んでくるかもしれず、実際どんどん飛ばしていただいて結構なのだが、私としては→
→そんな事は先刻承知のうえで「強い(だろう)チームと弱い(だろう)チームの対戦を省略する」といった発想を具現化した一形態に対して「このような見方もできますよ」と提示しているに過ぎない。
世界選手権(やその地域代表選考会でもある、欧州および汎大陸選手権)は現在、上位(A)、下位(B以下)の複数のカテゴリで開催されており、それぞれのカテゴリで加盟団体(国・地域)が切磋琢磨している。
競技成績に基づき入替を行い、強いチームはより強いチームと、そうでないチームもそれなりに、という発想で(※たぶんですが)、競技環境や水準が異なる全ての加盟団体に応分にプレーするチャンスを/競技を通してカーリングを発展させる機会を与えている。
これも、ある意味「強いチームと弱いチームの対戦の省略」を実現するひとつの発想である。具体的に各統括団体がどのような競技形態を採用するかは「いずれが総体として競技発展に資するか」という観点で選択されるべきだろう。
もちろん、参加数や会場のキャパシティ、能力差、競技環境、興行面などなど、クラスタごと条件が大きく異なる点を考慮すべきとは思うのだが、統括団体にはいずれかの要素に極端に偏重することなく「競技発展のために最適な形態」を常に探り、改良や採用をする努力をされることを望む。
私は日本においては、世界選手権に対する欧州選手権、汎大陸選手権の位置づけに倣って日本選手権に対する「北海道選手権」、「汎本州選手権」を創設したらよいと思っている。(北海道選手権はすでにありますが)
別の発想としては、日本選手権(※A)に対して「日本選手権B」を創設するというアイデアがあり、ヨコタさんはこちらを推している。いずれも世界連盟が採用しているフォーマットの亜形態であることから、世界水準のアイデアであるといえるだろう。
日本協会はカーリングカナダのやり方を模しているものと推定される。この事に関しては、両者のおかれる競技環境・物質的条件は大いに異なるという点は指摘したい。
さて、そろそろ野球の応援(?)をしないといけないので失礼する。広島球団にもヤクルト球団にも強い思い入れは無いのだが、打つなら打つ、抑えるなら抑えるではっきりしてもらわないと、ふた晩続けてアレしてしまう可能性がある。だからぜひ頑張ってほしい。(何を?)
2024 Apr04 11:48:42GMT

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