日本選手権フォーマット

近年、地域代表枠の削減が著しいミックスダブルスカーリング。各ブロックの次点チームが強化推薦チームに指名挑戦し、勝利した場合に出場権利を奪う「チャレンジシステム」を導入するアイデアがある。(※竹田の個人的アイデアです) 時期は4人制日本選手権の翌々週くらいでどうだろうか?
強化推薦チームには今までにない緊張感が生まれる。(でしょうね) ブロック代表を逃したチームには大きな希望が生まれる。(そらそうよ) カーリングファンと世間には強い関心と興奮が生まれる。(たまげるでしょうね) 三方良しの「チャレンジシステム」。(間違いない) 自信をもって導入提案する。
強化推薦チームの認定証には「何いついかなる時でも誰の挑戦でも受けなければならない」と書いてあるそうだ。伝説の男がそう言っている。(明らかに別競技だ) 今季からが難しいなら来季からでもいい。 来季からが難しいなら今季だけでもいい。 関係者の検討と英断を望む。(サプライズ・ミー!)
わが北海道ブロックは、かつてミックスダブルスの日本選手権出場枠を6枠保有していた。 色々あって近年は3枠だ。今後はおそらく2枠で、将来的には1枠、というのも視野に入ってきた。(4人制では実際にそうなっている)
制度変更の目指すところや是非はここでは論じないが、変化している以上、各ブロックの代表選考会はそれにあわせ、出場数や競技方法、開催時期や期間、選考すべき代表数といった要素を十分に検討し、最も適切であろう競技フォーマットを採用すべきだろう。
代表数が1であれば最も優れた1チーム、代表数が2であれば最も優れた2チームを選考できる(可能性が高い)方式を採用するのが公平で合理的だと思う。
今回のミックスダブルスカーリングの北海道選手権は悪くないフォーマットだったと思うが、従前の3枠選考の場合と同様の方式を維持し、代表数減の考慮はされていないように見受けられた。その点には改善の余地があると感じる。たとえばだが、添付のごとき変更を示すことができる。

https://twitter.com/banseicc/status/1750824052586119233


問題は、このように、いわゆる「実力」重視で代表が決定される方向が極度に進行すると、我々のような実力に乏しいチームが多少の「運」を味方につけて一発、代表に滑り込む要素が少なくなってしまうことである。(そこか!)
したがって、我々は立場的には「実力偏重阻止」「一発勝負上等」に動く方が若干の経済合理性があるとも言えなくはない。(よく堂々と言えたもんだ) だが、競技団体は、そのような与太話に耳を傾けることなく、競技の前進のために、おおむね「実力」重視の方向へ進めていってくれるよう期待している。
日曜日から始まる日本選手権は、1次、2次リーグのちプレーオフ、という今までにない方式を採用する。制度変更の〜(以下省略)が、過程における複雑さの増減に関わらず、日本代表1チームを選考する決定戦は(上位チームにアドバンテージを与えるとはいえ)、実質1発勝負で、その点は変わっていない。
これをどう見るか。私はかつて、この方式を「力無き者は去れ」「無駄なゲームはしない」方式だと評した。結果、上位チームと下位チームの対戦を半分省略し、下位チーム同士の対戦を半分以上省略するフォーマットだからである。
そのうえで代表選考は一発勝負だから、いよいよ「効率重視」だといえる。(※ただし、これは結果としてそうなっているという数理的な事実を述べているだけで、オーガナイズ/コンポーズしている人々がそのような狙いをもって設計した、というほどまでの意見ではないです。)
参考まで解説図を添付する。わかりやすくするために表現がアレな点はご容赦頂きたい。繰り返すが、結果としてこうなっているという数理的な事実を述べているだけで、オーガナイズ/コンポーズしている人々がそのような狙いをもって設計した、とか、それが良い/悪いという話では(とりあえずは)ない。

https://twitter.com/banseicc/status/1750824066133725386


あまり複雑な方式を採用して、スポーツの魅力のひとつである、一期一会のかけがえのなさ、すなわち競技者は「その瞬間に集団で最も優れたパフォーマンスを発揮する」事を目指し、関係者が「その結果を受け入れ、勝者を讃える」という要素が縮小してしまう結果になれば、これはこれで興ざめだ。
今後のことは知らないが、今回のフォーマットはすでに定まっている。だから、これを制した者が世界選手権を日本代表としてプレーするのが当然だと断言するし、支持するのである。
我々がこれを制する可能性がすでになくなっているのはもちろん残念だが、先日競争した結果、自分達よりも優れている、と認めた相手がかわりにプレーしてくれるのだから、悲観する要素はさほどない。日曜からの日本選手権を楽しみにしている。
2024 Jan 26 10:12:34GMT



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