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夢のナゴヤボールパーク

先日イオン則武が開業したので行ってみた。規模はモゾワンダーシティよりも小さかったが、それなりに面白い店があり、名駅に近く便利であると思った。ナゴヤドームができる前、このノリタケカンパニーのイオン則武の地がナゴヤドームの建設地候補に上がったという噂を聞いたことがある。騒音対策など乗り越えるハードルが高くて断念したのかもしれない。

ご存じのように、成績低迷の影響もあるが、最近ではナゴヤドームが満員になることは稀で、特に平日に満員になることはほぼない。その原因の一つとしてナゴヤドームへの交通アクセスの問題があると考えている。今のナゴヤドームがある東区大幸はどちらかというと周りは住宅や工場が多く、繁華街、商業の中心地であるとは言えない。近くの大曽根駅にはJR、名鉄瀬戸線、地下鉄もあるが、名古屋駅から乗り換えをしないといけないから、少しアクセスは面倒でもある。

そして、自分は熱狂的なドラゴンズファンは一宮、津島や豊橋など名古屋市外の地に多いと考え、そういった地から足を運ぶには足が重くなるような場所であると思っている。ナゴヤドームがある名古屋の東部はどちらかというと仕事の関係で名古屋に移り住んだ人も多く、下町といった感じではなく上品でおとなしい感じの人が多いと思うから比較的に熱狂的ではないと感じている。収容人数、当時娯楽は今よりも少なかったという要因もあるだろうが、前のナゴヤ球場はほぼ名駅近くにあり、名鉄やJRでそういった名古屋市外からのアクセスがよく、今よりも球場は観客でいっぱいになることが多かった。

アメリカにいた頃にメジャーリーグのボールパークをいろいろ巡ったが、メジャーリーグの球場の特徴として、都心のど真ん中にある球場が多いという印象があった。そして、降水量が日本よりは少ないということがあるかもしれないが、ドーム式の球場は少なく、ドーム式であってもほとんどが開閉式である。メジャーリーグの球場と比べるとどうしても日本の球場は見劣りしてしまうと感じざるを得ない。ドーム球場のような屋根があるということは、日本橋の頭上の高速道路高架の例のように、どうしても景観を損ねるデメリットがある。メジャーリーグの球場で青空の下でビールを飲みながら野球を観戦するのはたまらなく良く、これが本当のファンのチームの球場だったらどんなに楽しいだろうと思った。

そこで、その名古屋駅の目の前にあるイオン則武の地に今流行りの屋根の無いボールパークができていたらと嘆く。繁華街も近く、観戦した後また飲みにいけるし、終電も気にせず、サラリーマンやそういった熱狂的な名古屋市街のお客も取り込める。そう考えると、中日球団、ナゴヤドームまたは名古屋市はマーケティングに成功したとは言えないのではないだろうか。どうしても名古屋はいつもその時の流行を追いかけて、東京や大阪の後追いになることが多い。

最近では広島にメジャーリーグのボールパークをイメージしたスタジアムができ、来年には北海道に日本ハムファイターズの新しいボールパークが完成する。ナゴヤドームができた頃はドーム型球場が流行で次々とドーム球場が建設されたが、今は日本でも屋根なしのメジャーリーグ型ボールパークが流行になりつつある。その流れに乗って名古屋の都会にも屋根なしのボールパークが建設され、中日ドラゴンズの試合を青空の下でビールを飲みながら観戦できるのを夢みている。

※写真は2012年当時のカンザスシティロイヤルズのカウフマンスタジアム

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