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BG2, ToB, 第8章、カイザーと主人公の対話、巧言令色、小さしナニ

<サラドゥーシュにて。サラドゥーシュの都市はファイアージャイアント・ヤガ−シュラの軍に包囲され攻撃されているが、ひそかに都市の門を開けて敵を入れようとした者がいるとの情報を受け、主人公は商人カイザー・ジャエリのもとに尋問に赴く。話してみると、このカイザーは途方もなく大仰でもったいぶった語彙を使いたがる小人であることが判明>

カイザー・ジャエリ
「拙者の館の内に闖入者らが?貴公らはこの宏壮なる邸宅を交易売買の行わるる建造物と錯誤されたことと存じ申し上げる。断言いたしますが、それは貴公らの御誤りでござるぞ」
「拙者の私有地より可及的速やかに御退去いただけるなら、建造物不法侵入罪より宥免してさしあげることも叶うでござろう」
主人公
「あなたに少し質問したいことがあるの、カイザー」
カイザー
「拙者が不利なる立場に置かれておるのは一目瞭然というものでござる。貴公は拙者の名をすでに御存知という得難き優越的立場を占めておらるる一方、貴公自身の名前は依然として拙者に秘匿されたままでござるぞ」
主人公
「なぜそんな大げさな言葉づかいをするのよ?私に自分をマヌケみたいに思わせたいの?」
カイザー
「拙者の凝り抜いた言語の鮮やかなる行使といえば、貴公の制限されたる語彙力に対しての皮肉ではござらぬ。むしろ貴公の遥か上に位置する拙者の精神的鋭敏性の反映した結果であると申すべきでござろうな」
主人公
「あなたの壮大なる言語の行使といえば、あなたの身体的構造における下半身の一部の短小性をそれで補填したいという、憐れむべき補償行為なのかもしれないわね」
カイザー
「うっ…ゴホン…ええと…何かご用ですかな?」

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