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BG2, SoA, 第3章、シャドウシーフギルドの地下牢にて、囚人らの会話

<ドック地区にて。ギルドにボスのアランを訪ねた主人公は、地下牢の中に曰くありげな囚人を見つけて話しかけるが、囚人はギルド入りした主人公を小馬鹿にした態度を取る>

主人公
「私は自分の居場所をギルド内に獲得したんだけど。他のシャドウシーフと同じように」
アション
「へっ!あんたは自分の地位に何か特別な意味や価値があるとでも思ってるのかね?アランの気まぐれ以上に長続きするもんだとでも?そいつは甘いぜ、お馬鹿さん」
「俺はアションてんだ…昔はアランの補佐役で、代理人でもあり、やつの右腕でもあった男さ。俺は何よりもギルドに忠実だったが、そいつが俺の最大の間違いだった。俺はギルドのためを思って、アランを殺そうとしたのさ」
「俺は正しかったのかもしれん。正しくなかったのかもしれん。アランは俺達のギルドを潰さないかもしれん。あの別のーあの女に操られてるギルドのほうが消されるかもしれん。俺にわかる時はないだろうがな」
「いま、俺にとってたったひとつ確実なのは、俺に下される懲罰があんたが想像できる他の何よりも苦痛に満ちていて、かつずっと続くだろうということだけさ」
「さあ、俺のことはもう放っといてくれ、新入り。あんたは俺を助けることも、助けを頼むこともできないんだから。俺には俺の運命がアランの気まぐれで決まるまで、ずっと待ってることしかできないのさ」
囚人1
「あ?最後に誰かがここに来て俺に話しかけたのがいつだったか、俺にゃ思い出せねえや…てっきり、何だ?6年になるかな?」
囚人2
「7年さ」
囚人1
「へええ、お前、よく年月を覚えてられるもんだな!」
囚人2
「ああ、そのはずさ。俺は過ぎた日数をずっと壁に刻みつけてるからな」
囚人1
「で、そいつは頼れるかい?」
囚人2
「もちろんよ。壁に刻む場所がなくなるまでは有効さ。それからは推測ってやつだな」
囚人1
「ふむ。いつ場所がなくなりそうかい?」
囚人2
「2年くらい前だったかな。1年ばかし出入りがあるかもしれねえ。へへへ…」

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