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BG2, SoA, 第5章、卵を取り戻したアダロン

<主人公一行はついにアダロン*の卵を発見し、それを無事に携えてドロウの都市ウスト・ナーサを脱出、アダロンの洞窟まで戻ってきた>

アダロン
「戻ってきましたね!」
「成功したのですね!そなたがわたくしの愛しい卵を持っているのが感じられます。さあ受け取りましょう、そしてそなたには約束した報酬を渡しましょう」
「この品がこの先よくそなたの役に立つように。ああ、でもわたくしはこの地からの安全な脱出も約束しましたね。ボーディとイレニカス*のそばにそなたを導く通路を?」
「わたくしはそなたらをそこまで送って、安全に去ることができるようにしましょう。本当のことを言いますが、そなたらは自身の力だけでもそこに行けたかもしれません。しかし、そうするには非常に多くの血を流さねばならなかったでしょう」
主人公
「お仕えできたのを光栄に思います。これでドロウはまたあなたから仕置きを受けることになるのでしょうね」
アダロン
「いいえ。彼らは敵対する地上のエルフから、しかるべき報いを受けるでしょう。わたくしはここで監視の務めを続けるには、あまりにもドロウの邪悪を見過ぎました。存在もしない平和をずっと守っていたあいだ」
「わたくしはここを去る前に、幾たりかの者を死をもって懲らすつもりです。少なくとも、わたくしを怒らせた責めを負う者に、教訓として。二度とわたくしとは衝突するべきでないと思い知るように」
「しかし、それは後のことです。まずそなたらを約束通り助けてから、その後わたくし自身のことにかかることにしましょう。ではそなたらを地上への通路に運ぶ前に、わたくしはもっと動きよい姿に変じなければなりません」


*アダロンは巨大で美しいシルヴァー・ドラゴン。失った伴侶の魂から成る卵を得る代わりに、エルフの神の命に服してアンダーダークで地上を結ぶ通路がドロウ(地上から地下に追放された邪悪なダークエルフ)に利用されないよう長年に渡り監視していた。
*主人公の敵のもとエルフ兄妹。アンダーダークから脱出するため、アダロンに妨害されないよう彼女から卵を盗んで脅迫し、ドロウと手を組んでいた。

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