見出し画像

BG2, Watcher's Keep Last chamber, 囚われしものとの遭遇2

***ウォッチャーズキープ最終盤のクライマックスのひとつ。自分の目で確かめたい人はネタバレ注意!***





<1の続き>

**あなたの心に別のイメージが形を為した。あなたは身に鎧をまとった、しかめ面の人々を…そして、彼らの後ろに腹黒い企みが隠されているのを認めた。彼らはヘルム信徒であり、”徹宵の騎士団”*だとあなたは聞かされていたのだが。ヘルムの教えを守ろうとしない偽信者らに囚われている不当さに、そのものは苦々しさと腹立たしさを感じていた。彼らはヘルムの最大の敵を、自分らの立場を守ることにひそかに利用しているのだった。”囚われしもの”がここに囚われているのは、彼らの秘密を守るためなのだとそれはあなたに告げた。
**彼ら自身がここに来ず、代わりにお前を送り込んだのはなぜだと思う、と問う声が、あなたの心にこだました。封印がなされたとき、お前自身の身がどうなるのか知っているのか。ならば本当に、ヘルムの聖なる印が自分を脱出させてくれると信じているのか、と愉快げな声が渦巻くのだった。
主人公
「なぜお前の言うことを信じなきゃいけないの?彼ら騎士団には怪しい点は何もなかったわ」
**そのものがあなたのそばに寄った時、ぞっとするような笑い声があなたの頭のなかに鳴り響いた。あなたの身に殺戮の匂いを嗅ぎ取ったそれは、あなたをバール神の子だと…恐怖すべき存在だと名指しした。不実なヘルム信徒どもにとって、これ以上この任務にふさわしい者があるだろうか?なぜひとつの危険のみを封じるのか?ふたつとも封じればいいではないか?
主人公
「私は巻物を読むわ…私はお前なんかまったく信じていないから」
<次のセリフは1と重なるものなので略>
「それこそ、私が今からやることよ!」
**あなたの心のなかにあったあらゆる感情の塊はぼんやりとなった。そのものはあなたから退いて、あなたが行動に移るのを待っていた。


*the Knights of the Vigil 。ヘルムは悪の監視・警護を司る神なので、vigil(寝ずの番、徹夜するもの)と称される。Watcher's Keep 監視者の砦という名もそれに基づく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?