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BG2, SoA, シャドウシーフの狂気の詩

<夜、テンプル地区、ヘルム寺院前にて>

シャドウシーフ
「可愛いあの子は夜を行く、可愛いあの子は陽を避ける。可愛いあの子には魂がない、可愛いあの子は炭のように黒い」
主人公
「いい詩ね、おかしな盗賊さん。これはもっと長い作品の一部なの?」
シャドウシーフ
「影に踏み込む、あとには死骸。ただ一息に、闇での殺し。影に踏み込む、自分は餌食。生きて明日をと、ささげる祈り」
主人公
「劇場にこれを持っていくべきよ。そのほうが聴衆に恵まれるわ」
シャドウシーフ
「闇をうかがい路に伏す、さえずる雲雀と死は変ず。影を渡れるギルドの衆は、ただ見る彼らを葬るいくさ」
「傷より喉より流れし血潮!あれは我が友?心して見よ!衆は散じてギルドは敗れん!最後の力を絞りて戦わん!」
主人公
「あの、あなた大丈夫?何だか…不安定よ」
シャドウシーフ
「逃げるはかなわぬ、いくさはひた寄る!夢と心に取り憑き呪う!同士を見守り来る死を見張れ!息を凝らしてやつらを見張れ!」
シャドウシーフ
「従うか死か!逃れるは不可!見張れ、死を…我が目前の…我が…目前の…」
「逃げるはかなわぬ!いくさはひた寄る!逃げるはかなわぬ!いくさはひた寄る!
ギャアアアアアハハハハハハ!」
<どこへともなく走り去る>

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