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BG2, ToB, イモエンとケルドーンの対話、悪い子イモエン

<ケルドーンはベテランの名誉のパラディン、イモエンはお茶目な元シーフの女の子>

ケルドーン
「イモエン!これ!ーまた私をコソコソ触ったりして。私が気付かないとでも思うのかね?君は私にスリを働こうとしてるのだろう、ええ?!」
イモエン
「キャッ!ええと…いえ、あたし…あたしただちょっと…その…」
ケルドーン
「ただ何だね?言ってみなさい、嬢ちゃん。私は私から盗みを働くような子といっしょにパーティーにいるのはお断りだよ」
イモエン
「違う、違う、そうじゃないの!あたし…あたしただ…あなたが見かけ通りほんとに逞しいのかどうか確かめたくなって、鎧の下に触ってみただけなの」
ケルドーン
「は?そりゃ何だね?」
イモエン
「ああ、あなたが結婚してるってことくらいちゃんと知ってるわ、ケルドーン…でも、あなた、自分で自分がどんなにハンサムかってこと*少しでも*ご存じ?あたし…あたし我慢できないの、ずっとあなたに触っていたいの!」
ケルドーン
「イモエン!私は…私には君と同じ歳の娘がいるんだぞ!」
イモエン
「あたし自分でもわからないの、ケルドーン…あたしのバール*の血のせいなのかな。あたし、あなたの髪を指で触ったり、あなたの耳を歯で弄んだりしたくてたまらないの!ああ、ケルドーン、あなたのせいで、あたし、おかしくなりそうなの!」
ケルドーン
「トーム*にかけて、御免こうむる!何とおぞましい!私は…私は自分のどこが君をこんなに夢中にさせたのか見当もつかんよ」
イモエン
「まあまあ、ご自慢はそれくらいにしてちょうだい、ケルドーン!やあねえ!*クスクス*ほら、指輪はお返しするわよ。もう二度と取ったりしないから」


*殺戮の神。自分が滅んだ時に備えて、人間はもちろんサイズを問わずあらゆる種族との間にセッセと大量の子供を作ったというツワモノ。主人公とイモエンもその子のひとり。
*パラディンに特に信仰されている献身と奉仕の神。

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