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BG2, SoA, 第6章、友の供養

***中盤スペルホールドでの山場(裏切り)の後日譚。ネタバレ注意!***




<スペルホールドでの一件の後、主人公は裏切った友の願いをかなえるためイルメイター*寺院を訪れる>

イルメイターの僧侶
「ごきげんよう、シスター。苦しむ者と救いを求める者との避難所にようこそ。イルメイターは必要とする者すべてに保護と癒やしとをお与えになります…あなたは何をお望みですか?」
主人公
「変わったお願いかもしれませんが…ブラザー。不名誉な死を遂げた者の心臓がここにあるのです」
僧侶
「ほほう。が、覚えがないわけではありません。我々はすでに死を遂げた者の導きにも努めております。生を謳歌しながら突然不慮の死に見舞われる者もあるのです。この方について教えてください」
主人公
「ヨシモと言って、我々を裏切ることを余儀なくされた友人です。地獄落ちの運命から魂を救ってほしいとイルメイターに懇願しておりました」
僧侶
「わかりました。予想外の成行きに引きずられた結果、義務と良心の板挟みに陥って苦しまれた方なのですね。前にもそのような葛藤を抱えた方を目にしたことがあります」
「よろしいですとも。彼の心臓をイルメイターのみ胸にゆだねましょう。”泣き叫ばれる神”は、いかなる苦悩が彼にふさわしいのか、それともそうでないのかをご判断になるでしょう」
「苦しみにふさわしからぬものとされるなら、このヨシモ殿は永遠の憩いのなかに救いを得られることでしょう」


*苦しみと忍耐の神。別名Crying God、泣き叫ぶ神。病苦や貧苦などの悩みを抱えるものの守護神。イルメイターの寺院に物乞いや孤児がよくいるのもそのため。

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