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BG2, Watcher's Keep lv3, アスガレスとPTの対話1、異世界に迷い込んだアスガレス一行

<ウォッチャーズキープ3階。ポータルの迷路を抜けて、出口(故障中)のポータルにまでたどり着いた主人公一行は、そこの洞窟で異形の主人の率いる一行(プラス、フェルキャット1匹)と出会う。主人公PTのバード・エルダリスは彼と面識があるもよう>

アスガレス
「これはこれは、ご機嫌よう。プライム*の方ですな?どうも我々はプライム・マテリアル・プレーンに引き込まれたらしいとは*思って*いたが、こう自由を制限された状態では…確信が持てなかった」
エルダリス
「我々みながプライムの者なのではないよ、親愛なるカンビオン*よ。中にはこの驚異的な場所への単なる訪問者に過ぎない者もいる」
アスガレス
「”驚異的”についてはわかりかねるが、まあよかろう…私はほとんど何も目にできてないからな。ふうん…ティーフリング、そうだね?君は私にある俳優を思い出させる、芝居の中で、夢の中で見たことのある俳優を」
エルダリス
「そして君は、普通の悪魔の子とは打って変わった、アスガレスという名の快男児を思い出させるよ。だけど、僕の連れはもちろん君を知ってるはずはない。ひょっとしたら、自己紹介が順序じゃないかな?」
アスガレス
「とんだ失礼をしてお許しいただきたい。時々私は、あなた方プライムの住人は文明人であるのを忘れてしまうものでね。私はアスガレスという者で、これらは私の召使いとペットだ」
主人公
「私は<主人公>と言います。ええと…お目にかかれて嬉しいです」
アスガレス
「よろしく。欲求不満の悪魔どもと大違いの、気持ちのよい方とお会いできて嬉しい。ここに連れて来られてからというもの、ずいぶんあの不作法な獣どもを始末しなければならなかった」
「が、地獄の住人に何をか期待せんや、だ。私としては、いつかシジル*に帰って流血戦争*を全面的に避けるとするさ。しかし、それは今はどうでもいいことだ」
「我々はこの場所に、どうにかして引き込まれて…連れてこられた。この洞窟の東側にある壊れたポータルの魔力が、何らかの働きをしているのだろうと思う」


*プライム・マテリアル・プレーン(短くしてプライム)のこと。D&Dの世界にはいろいろな次元世界が存在するが、プライムは「物質界」で、地球に当たる惑星トーリルとそれを含む宇宙がある。つまり、D&Dではいちばん普通に舞台になる、おなじみの世界。
*悪魔と人との混血児。悪魔を先祖に持つ、いわゆるティーフリング種族のこともいう。エルダリスはこのティーフリングのバードにして舞台俳優。
*摩訶不思議な魔法都市。数多くのプレーン(異世界/異次元)に通じるポータルを有し、どこのプレーンにも属さない中立国的存在。いろんな異世界の住民はもとより、天使や悪魔までいる。エルダリスはここの出身。なお、シジル出身者は別格意識が強く、他人に対しお高くとまった印象を与えがち。
*デーモンとデヴィルの間の飽くなき勢力争い。地獄ではもちろんだが、閉じ込められているウォッチャーズキープでまでそれをやっているわけ。

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