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BG2, ToB, 第9章、シリック神と主人公の対話2、シリックの安心と反省

<1の続き>

シリック
「で、この私、偉大なるシリック様もまた、おとなしく見物してるしかないわけさ。それでも、もし前代の殺戮神の子に脅威を感じるものが誰かいるとすれば、それは*私*に決まってる。これ以上当然のことはないだろ」
「私はしばらくそなたの成長ぶりを観察していた。実に感銘深いものがあったよ。私にはいくつか結論も出たが、ひとつ本人の口から直接聞いてみたい。私はそなたを*恐れなければならない*かな?」
主人公
「私を恐れる必要はありません…私は殺戮の神になるつもりは全然ないですから」
シリック
「ハハ…了解。そなたはそう言うと思ってたよ、<主人公>」
「(ハァ)アビスのこの階層が、この”バールの王座”が、私にこんな厄介をかけるだろうと誰が想像できたろうな?やれやれ。受け取った当初に壊しておきさえすればなあ」
主人公
「それなら、なぜここを引き継がなかったんです、あなたが殺戮の神になった時に?」
シリック
「いらなかったからさ。欲しくなかったからさ。折角だけど私には自分の居場所がパンデモニウム*にあるからね…アビスのどこよりもずっとましな場所が。が、明らかに、この陰気臭い場所にももっと目を向けておくべきだったな」
「が、もう仕方ない。済んでしまったことは元に戻せない…もし戻そうとしても、ウム、それはそれでいろんな別の問題が出てくるものさ。ならば*この*災いのタネについては二度と蒸し返さんほうがよかろう」
「そなたについては…そなたは私の支配する世界を求めることはなさそうだな、もしそこまでの力を獲得したとしても。私に敵対するかもしれない別の人間出身の神にはもうお目にかかりたくないね…注目に値する力の持ち主というならなおさらだ」
「そなたに試練を与えてやるべきかもしれないな。この小さな部屋は*そのために*作ってある、そうだろ?自分を鍛えるってわけで?ミストラもエイオーも、最後の大一番に向かうそなたを鍛えてやったからといって、私を咎めることはできまい、さ、そうじゃないか?」
「我々はいつかまた会うかもしれんな。今のところは、そなたが*私の*気に入りどもをどう扱うか見せてもらおうじゃないか。そなた、戦いの準備をするがいいぞ」
<PTメンバー、転移先から帰還する>


*混沌の極みの地獄界のひとつ。アビスのお隣。暴風の吹きまくる狂気と騒音の世界。

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