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BG1, カイヴァンとタゾクの邂逅

<かつてエルフのカイヴァンはオーガのタゾク率いる盗賊団に襲われて愛妻を殺された。復讐を誓う彼の前に、再びタゾクが現れる>

タゾク
「新兵を集めてきただと?極秘の作戦にこいつら盗っ人を雇ってきただと?ローワー・プレイン(地獄)にかけて、どうしてブラック・タロンズ*に給料を払わにゃならんのだ?隠密にやれと言ったのに、派手にノロシを上げるような真似をしやがって」
カイヴァン
「私は長いあいだこの時を待っていた、タゾク」
タゾク
「あん?誰だ、貴様?」
カイヴァン
「お前は私の妻を殺した」
タゾク
「へっ、俺は大勢殺してるからな。何て名だった?」
カイヴァン
「貴様は名前さえ覚えていないのか?貴様は彼女を拷問して、彼女の美しいグレイの瞳から命の光が消えていくのを笑って眺めていた!」
タゾク
「ああ…思い出した。貴様は傷やアザだらけの時のほうが男前だったぜ!そいつをもっといただきに戻って来たのか?」
カイヴァン
「私はデヘリアーナの仇を討つために戻ってきたのだ、獣め!彼女の魂が安らかに憩えるように!」
タゾク
「フフン、ご幸運を祈るぜ、弱っちいエルフどん!たぶん、すぐに愛しの奥さまとあの世でお会いできるだろうよ!」
カイヴァン
「デヘリアーナのために!」


*ブラック・タロンズはタゾクの雇った傭兵団。主人公PTは志願兵を装って盗賊団の潜入調査を行っていた。

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