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BG2, ToB, 第8章、?ゴライオン?と主人公の対話1、主人公を非難するゴライオン

<ミールの森にて。寺院の廃墟を擁する昼なお暗い森を進む主人公一行の前に、死んだはずのゴライオン*が姿を現す>

ゴライオン
「止まれ。それ以上進むでない。そなたと話すことがある、かつてのわが子よ」
主人公
「ゴライオン?!」
ゴライオン
「そう。ゴライオンだ。そなたは私がそなたに教えたことも、私に育てられたこともすっかり忘れてしまったのかね?私のことも忘れてしまったのかね?」
主人公
「何を言ってるの?私が何をしたっていうの?」
ゴライオン
「私はそなたを運命から救おうとした、<主人公>。私はそなたの力を善に向かわせようとした。それがどうだ。そなたは血塗られた道を進み、行く先々で人を殺している!」
「そなたには失望した。そなたはもっとよい者になるはずだった、<主人公>。そなたはもっと偉大な者になるはずだった。なのに結局、そなたは私をも殺した!」
主人公
「どうしてそんなことを言うの?!私、あなたを殺したりしなかったわ!」
ゴライオン
「嘘だ!そなたは真実を見ようとしない。ならば見せてやるしかあるまい!」
主人公
「きゃあ!」
<ダメージを受ける>
ゴライオン
「私はそなたを救ったのだぞ、<主人公>。私はそなたを狙う者どもからそなたをかくまい、そなたを教育し、一人前になれるよう骨を折ったのだ。私はそなたのために*死んだ*のだ」
「なのにそなたは、私も、私がそなたにかけた希望もことごとく裏切ったではないか。だからこそ、そなたは私を殺したと言うのだ」
「そして、イモエン…我が第二の希望だった者よ。そなたはあれを自分自身の不始末の巻き添えにした。あれの持っていた可能性は全て…失われた。そなたら二人は、なぜこうも私を耐えがたい思いにさせるのだ」
イモエン
「やめて!やめて、ゴライオン、そんなことは言わないで!お願い!」
ゴライオン
「何という者になり果てたのだ、我が子よ?何ということをしてきたのだ?そなたの通った後にはおびただしい死体が残された。おびただしい苦痛と破壊をそなたはもたらした。なぜだ?なぜだ?」
主人公
「私は必要のある時にしか、自分と他の人を守る時にしか殺しはしなかったわ」


*主人公とイモエンの育ての親。たいそうな賢者にして強力な魔法使いだったが、主人公を謎の追手から守って逃げる途中、サレヴォク(BG1のラスボス、主人公と同じ殺戮神バールの子)に殺された。BG1はこの場面の後に本格的なゲームが始まる。

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