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BG2, SoA, ヤンとケルドーンの対話、『フレッシュゴーレムの罪』

<ケルドーンは規律と階級を厳守する典型的ローフルグッドのパラディン、ヤンは陽気なホラ吹きノーム(小人族)。なお「フレッシュゴーレム*の罪(Sins of the Flesh Golem)」は、「肉欲の罪(Sins of the Flesh)」に引っかけている>

ケルドーン
「人はつねに規律の維持に努め、4つの徳*の原則を忘れてはならない…これが私のモットーであり、終生の義務でもある」
ヤン
「徳ね、え?騎士さん*?」
ケルドーン
「いかにも、小さき者よ。私を”騎士さん”と呼ぶのは徳に欠ける者のやることだ」
ヤン
「また細かいことをやかましく言うニンゲンが出て来たわい。が、それはさておき、ケルディー、わしの母親は、徳についての本を書いたことがあるのじゃ」
ケルドーン
「そうかね?」
ヤン
「ああ、そうとも。エロティックな性愛の徳についての本じゃよ。『フレッシュゴーレムの罪』という題での。パラディンの奥方向けの市場で素晴らしい売れ行きじゃった」
ケルドーン
「不適切きわまる冗談だぞ、ヤン。恥を知るがいい」
ヤン
「冗談どころか。一冊差し上げようか、もしあんたの奥さんがまだお持ちじゃなかったら」
ケルドーン
「妻のことは口にするな。誰に向かって口を聞いていると思う」
ヤン
「ああ、やっとわかったわい。こいつは例のタイプじゃな」
ケルドーン
「お前は私についてかれこれあげつらえる身分じゃない。指導者*への尊敬というものを学ぶがいい」
ヤン
「わしはわしの指導者を大いに尊敬しておるとも。この本は指導者に関してどうこう言う箇所はちっともないのじゃ。そう言えば、あの章が思い出されるわい。パラディンが初めてフレッシュゴーレムと情熱的に愛を交わすあの章。実に美しいシーンじゃよ…」
ケルドーン
「失せろ、ノーム!さもなければ、我が名誉にかけて、後悔するような目に遭わせてくれる」
ヤン
「”『フレッシー、可愛いひと』とパラディンは呼びかけた。『なあに、あなた?』ゴーレムは答えて…”」


*Flesh Golem。ゴーレムは魔法使いが作り出す人型魔法生物。ストーンゴーレムなら石で、アイアンゴーレムなら鉄でできているが、フレッシュゴーレムは肉。
*知恵・勇気・節制・正義。
*Knightyのようにyを語尾につけるのは子供っぽい言い方。dolly「お人形さん」、ratty「ネズミちゃん」とか。それでケルドーンKeldornが次のセリフで注意したのだが、ヤン、今度は平気で彼にKeldyと呼びかける厚顔ぶり。
*パラディンは身を以て徳を示し人々のモデルになるものだから、もちろん指導者。

*これは典型的パラディンのケルドーンが指導者然としてノームのヤンに徳や規則について説こうとしたところ、ヤンが何食わぬ顔で逆に彼をさんざんにおちょくったという一幕。BGのフォーラムなどで「この後、ヤンはケルドーンに殺されましたか?」など質問されるところ😅

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