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BG2, Watcher's Keep lv4, 赤龍サラドレックスと主人公の対話

<ウォッチャーズキープ4階にて。主人公はとある一室で、こんな場所にいそうもない巨大なレッドドラゴンに出くわす>

サラドレックス
「よく来たな、ちっぽけな者よ。吾輩はサラドレックスだ。さきほど耳にした騒ぎは、てっきりまたマインド・フレイヤー*どもの襲撃だと思っていたが、どうやら貴様が原因だったと見えるな。吾輩のねぐらに迷い込んだ新しいネズミに会えて愉快だ」
主人公
「こんなダンジョンの中で、いったいドラゴンが何をしているの?」
サラドレックス
「吾輩の一身の話はまことに常ならぬものだ!もっとも、吾輩自身の偉大さにより、自然吾輩に関する話も常ならぬものになる理屈だが」
主人公
「それは申すまでもございませんでしょう、おお、強大なるサラドレックス様。どうかお続け下さい」
サラドレックス
「この階層にいるほとんどの不運な生き物どもと同じように、吾輩もあのガラスの檻の狂った魔術師*に召喚されたのだ。しかし、他のやつばらとは違い、吾輩は別にここから逃れたいとは思っておらぬ」
主人公
「なぜ、あなた様の優雅にして麗しきお姿を、世界から秘めておかれるのですか、サラドレックス様?」
サラドレックス
「吾輩はここに来てまだほんの数年にしかならぬードラゴンからすれば取るに足りぬ歳月だ。が、吾輩は若干の理由からここに残ることにした。たとえば、カールストンやこの階層の他のモンスターどもが愚行をやらかすさまは、見ていてなかなか面白い」
「また、吾輩は、カールストンがあの機械で際限なく召喚する者どもから、結構な宝のかずかずを手に入れることができている。それに、ここではたいていの泥棒や盗賊どもは心配がないからな」
主人公
「私にはあなた様の財宝に手を出す気などこれっぽっちもございませんとも、偉大なるサラドレックス様」
サラドレックス
「吾輩は被害妄想を病んでいるのかもしれぬ、<主人公>。狂人ラムの機械は、ここに囚われている者みなに小さくともある種の影響を与えているのでな。ここにいる者らは、しばしば理にかなわぬ振る舞いをするのだ」
主人公
「天才と狂気は紙一重と申します、偉大なるサラドレックス様」
サラドレックス
「真実すぎるほど真実だな、恐らく。だが、会話にももはやそろそろ飽きてきた。一度お引取りを願おうかな?」
主人公
「お願いでございます、賢明なるサラドレックス様、いくつか質問してもようございましょうか?」
サラドレックス
「よろしい、尋ねるがよい。そなたを我が知識にあずからせてやろう」
主人公
「囚われし者*について何かご存知のことはありませんか?」


*この階には、超能力種族マインド・フレイヤーと、彼らを仇敵とする同じく超能力を持つ種族ギスヤンキのグループがいて、互いにナワバリを持って対立している。サラドレックスのねぐらはギスヤンキのナワバリの内にある(ちなみにデミリッチのねぐらもある)。
*狂人ラムの機械に閉じ込められている魔術師カールストンのこと。カールストンとその弟子は宝を探しにここに来たが、そこにあったロボットみたいなもの(かつて狂魔術師ラムが作った機械)に入り込んだカールストンは、そのまま魔法のガラスに封じられて出られなくなってしまった。頭がおかしくなったカールストンは、その機械を操ってさまざまなモンスターを召喚して神さま気取りでいる(弟子はどこに?と聞くと無言で電撃を放ってくるが…)
*キープの最下層にヘルム神によって封印されていると言われる得体の知れぬ邪悪な存在。主人公一行がキープを冒険しているのは、そもそもヘルム信徒に頼まれて、古くなった封印を新たに強化するため。

*サラドレックスとは上のように友好的にすることもできるし、戦闘することもできる。なお、同じ地区にいるデミリッチとは問答無用で戦闘になる。インプリズンメントを唱えてくるので要注意。

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