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BG1, ニーラと借金主の対話2

<対話1からの続き>

ニーラ
「メクリン、これじゃ収拾がつかないわ。あなたのお金を盗むのは嫌だったけど、私ほんとに切羽詰まってたの!あなたがあんなにグッスリ寝てるんじゃなきゃ、起こして私といっしょに来てもらったんだけど」
メクリン
「ゴブリンどもの穴ぐらの台所で下女でもやってりゃよかったのさ。わしの知ったことかい!今すぐわしの金を返さんと、切り刻んでやるぞ!たとえハシタ金でもエルフの耳を買ってくれる客くらい、すぐ見つけられるわい!」
主人公*
「彼女の代わりに私が支払うのはどう?」
メクリン
「誰がわしに払おうと構わん、わしはわしの金を取り戻したいだけじゃ!耳を揃えて200ゴールド!そっくり寄越すか、こいつが…例の場所に行くかじゃ!八つ裂きにされたイカれエルフが行き着く所にな!」
主人公
「結構。では払うから、もう行ってちょうだい」
メクリン
「フン!またお会いできて嬉しかったよ、ニーラ。ではお暇するとしよう。今後またわしの周りをうろついてるのを見かけたら、そのちっちゃい真っ黒な心臓をえぐり出してやるからな」
<メクリン退場>
ニーラ
「こんなことになっちゃって、ほんとに、ほんとに、ほんとに、ほんとに、ほんとにごめんなさい!メクリンから盗むなんてイヤだったんだけど、他にどうしようもなかったの。もっと違う成り行きになってたらよかったのに」
主人公
「大事なのは、間違いから学んで、もう繰り返さないことよ」
ニーラ
「私を理解してくれて嬉しいわ。じゃね、もしこんど、額にヤケドのあるオルサンっていうガッチリした体格のドワーフに出くわしたら、私は耳も口も不自由で、溝のなかで行き倒れてたってそいつに言うのよ」
主人公
「ニーラ!」
ニーラ
「冗談よ!」

*話し手の名はニーラになっているが、実際は主人公。

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