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BG2, SoA, ヨシモとシャドウシーフのギルドの親分リーナルの対話

<ドック地区、シャドウシーフのギルドホールにて。異国カラトゥア(D&D界では日本に相当)からアスカトラにやって来た盗賊ヨシモは、地元の盗賊の縄張りを侵してギルドに睨まれてしまう。罰を取引きであいこにしようと、彼はギルドの親分リーナルの元に出頭する>

リーナル・ブラッドスカルプ
「これはこれは、一匹狼のヨシモ、ようやくわしに会いに来てくれたのか。道に口でも開いて、そこに呑み込まれちまったのかと思ってたよ、若いの」
ヨシモ
「私の身の上をいささかでも案じていただいてたとは嬉しいです、親分。同じ仲間に忘れずにいてもらうのは、いつでもいいものですな」
リーナル
「ほう、そいつはお前さんがわしの仲間であるかのような口ぶりだな。わしらの縄張りに勝手に入り込んだチンケな一匹稼ぎの癖に。お前さんは大した面の皮だよ、ヨシちゃん」
ヨシモ
「ヨシモです、もしよろしければ、親分。私の国じゃ、そういう呼び方をするのは……だけなんで。うむ、ではわれわれ二人はまだそこまで親しい仲じゃないということですな?」
リーナル
「仰せの通り。今日来たのは前の無法行為の借りをとうとう返す気になったからかね?それとも、悪口をやり取りしたあげくこちらが見苦しい手段に訴えなきゃならんのかね?」
ヨシモ
「私はご命令どおりここに来ました、親分。何か私にさせたいことがおありだったのでは?」
リーナル
「そのつもりだったんだがね。お前さんはどうやらそれよりマシなことをやってくれたようだ。お前さんのお仲間は面白い。お前さんは彼女*をわしの前まで連れて来てくれた。礼を言うよ」
ヨシモ
「あなたは…彼女を危険な目に遭わせるつもりじゃないでしょうね、親分?もし私が借りを作ったせいで仲間が危険にさらされるとしたら、私の名誉は地に落ちてしまいます」
リーナル
「いやいや、そんなことでは全然ない。保証しよう。では、お仲間と少々話をさせてくれ」


*主人公を指す。

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