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最近のこと。
2023/5/27、私が産まれてからちょうど27年が経った。
続いた試しがなく、続ける気が強くあるわけでもないが、たまに日記を書いてみようと思いつく。
毎日絶え間なく、休憩もなく、私は生き続けている。
そんな当たり前の証拠を欲してしまう、死にたくなるほど辛い時間が私の人生に再び襲来すると予感している。
未成年だった時の自分には到底予想できないくらいに、私は幸せになった。
=私の人生の基盤には、不幸が踏み固められている。
そんな人間の生活が、これからずうっと夕凪のように静かだとは思えない。
大地震が起こる備えが如く、私は証拠を準備しておこうと思う。

今年の誕生日におめでとうとLINEをくれたのは、父と母、それから妹だけだった。
去年まではもっと沢山の人がメッセージを送ってくれていた気がする。
が、そんなこともなかったかもしれない。
一人ぼっちでいることを恐怖した私が、インスタグラムで誕生日を事前に匂わせていた記憶もある。
詰まるところ、今年も去年も、数年前からきっと、私は彼女たちにとってそこまで目だった存在ではなかったのだろう。

母は言った。
27年前のその日も晴れだったこと。
月曜日だったこと。
私の暗い側面を作り出した主役が母だったとしても、母にとって私は特別だったということも純粋な真実だと思った。
きっと特別じゃない人たち同士で築かれる関係の方が、私にとっては柔らかくて心地よい。
けれども人は欲張りだから、自分を苦しめて揺さぶってダメにする、綿密で熾烈な関係を欲する。
だからきっと人は恋愛をするし、人と親しくなったりもする。
私は、私が欲っした時に私を照らしてくれる関係、太陽なんかではなくてLED電球みたいな、都合が良い長持ちする関係性を築きたいと願い干からびているに違いない。

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