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うなぎ だいすき

2022/11/4

名古屋のうなぎが美味しすぎて、
目元をじんわりさせながら食べた。
東京や地元(東北)のうなぎとは違って
ぶよぶよしていないと思った。

調べたら、名古屋のうなぎは関西と近い焼き方をしているらしい。
東京は蒸してから焼くが、名古屋や関西ではそのまま焼く。
サブスクの三文ドラマを見て関西風うなぎの焼き方を知っていた私は、やっぱりね、と一人ほくそ笑んだ。

パリパリしているからか、小骨も気にならない。
神経質な私は、特に幼少期なんかは
うなぎの小骨が気になって気になって
噛んでも噛んでも飲み込めなかった。
一度喉元まで飲み込んだが小骨の存在を感じて
口腔内まで戻して噛み直したりしていた。
牛みたいだ。

名古屋には、小中学校の友達が仕事で住んでいる。
今回もその子と旅行に行くことを口実に名古屋に立ち寄ったのだが、私は名古屋に魅了されている。

初めて来たのは2年以上前。2020年の夏だった。
当時付き合っていた元彼がひどくて、暴力沙汰、そして警察沙汰になったこともあった。
そんな時名古屋にきて、やたらと量の多い美味しいご飯や広い道路、適度な自然に私は洗われた。
コロナで行動制限なども始まっていたので、
彼と閉め切った家にいたことが、今思い返せばつまらなかったし辛かった。
(会社の寮に住んでいた彼は、なぜか自分の家に帰ってくれなかった。)
セックスと、近所の日高屋に行くくらいしかやることがなかったあの時。
そんな日々の中でふらっと名古屋に来て、この町が大好きになってしまった。

友達も結婚したりしたら、名古屋を離れるかもしれない。
それでも私は名古屋にたまに来て、ひつまぶしや味噌カツや手羽先を気が済むまで食べたいと思う。

このうなぎを食べられるうちは、私は生きていられる。

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