稀勢の里の姿から考える、スポーツ選手の理想の引き際
横綱稀勢の里が引退しました。左腕の筋断裂という大怪我の影響で、横綱昇進後は36勝36敗98休。「史上最弱の横綱」との悪評はもちろん本人の耳にも届いていたはずですが、それでもなお、土俵に上がり続けました。ファンとしてはこれ以上痛々しい姿は目にしたくなかったので、「やっと引退したか」という感想が大半ではないでしょうか。
引退会見では「一片の悔いなし」と言い切った稀勢の里ですが、これは表面上でしょう。横綱としての地位や名誉がズタボロになっても現役にこだわり続けたのですから、「必ず