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ホッカイドウシュピールフェスト、参加備忘録

番次郎書店のバンちゃんと申します。
北海道札幌市で開催されました「ホッカイドウシュピールフェスト」に出展ブースとして単独参加致しました。
その備忘録として、体験談を綴りたいと思います。

1 前日入り

1.1 北海道の寒さ

到着直後

「クリスマス寒波」と呼ばれる全国的な冷え込みの中、数年間旭川・名寄市に滞在した経験のある私は、これくらいの「肌を刺す寒さ」が北海道の冬だと予習していました。
とはいえ、防寒があった方が外も動きやすいもの。朝9時すぎに新千歳空港に到着したのちは、薄手のスパッツを用意するべきだったと反省しました。
札幌市に到着、雨混じりの雪が降り、道路の雪もシャーベット状だったため、移動も必然的に地下歩道へ。
長く履き慣れたシューズに大きな穴があったため、雪道を歩くと水が染みて大変でした。早く新しいスニーカーを購入せねば。

1.2 はならくメガネさんへ

狸小路に位置する眼鏡屋さんです

まずはSNSでいつもお世話になっていました「やすらぎ企画」のオヨットさんが迎える狸小路の眼鏡屋さんへ。
 傷だらけの私のメガネを丁寧に調整しながら、明日についての会話を交わしました。
 こちらでは明日、珠工房さんとCygnusさんによる「ミニ即売会」も開催されるとのこと。

1.3 かくれ家ゲームカフェ「ゆこる」さんへ

ぬいぐるみの存在感たるや

軽く食事を摂り、夕方はボードゲームカフェ「ゆこる」様へ。
中は広く、海外の変わったゲームも多数揃う、まさに看板通り「隠れ家的」お店。
笑顔が魅力的な気さくな店員さんらが迎えます。
このあとすぐに前日設営へと向かうため、コーヒーだけ注文しました。カフェでの利用も可能とのことです。

「ゆ」っくり「こ」っそり遊べ「る」で「ゆこる」

1.4 前日設営

夜も目立つonちゃんの建物

19時に当日のブース設営が可能とあったので、直前にバタバタする私は時間までブース運営に勤しみました。
荷物の都合でポスターはあきらめましたが、それ以外は無料で配布するチラシやフリーペーパー、体験も可能な早押しクイズセットなど、ゲームマーケットなどのイベント出展をもとに、動きやすく、手に取りやすい設営を心がけました。
約2時間ほどかけて完成。

戦闘体制完了の図

2 当日

onちゃん再び

2.1 開場前の全体の雰囲気

 朝9時15分に会場入り。前日の設定を微調整し、早めに準備を整えた私は、周辺のブースにご挨拶に回りました。
 主宰を務めるMIDLUSさんは自作のゲームを数点出品、事前のチェックが追えず、また販売は開場後の1時間半ほどだったため、細部は確認できず、迂闊でした。
 ボドゲ博の運営を手がけるサイコロキネシスさんは、ボドゲ博でも好評だった「横暴編集長」を題材とした小説集「横暴小説」、そして今回のイベント初頒布となるカードゲーム、そして現在検討中の、特殊ダイスを用いた麻雀セットの展示など、意欲的でした。
 常盤倶楽部さんはもはや名物となった「箱なぞ」を準備、テーブルの上にドーンと備えられた大きな箱をテーマとする謎解きイベントです。
 札幌市内の周遊型謎解きイベントも手がけるQuestrialさんは、会場内に謎を設置し、ここでもクリスマスに準じた謎解きを披露。サークルの方がトナカイとサンタのコスプレをされており、その時は「会場を盛り上げる」と短絡的に考えましたが、後になり、それらも実は謎解きの一環だったのかなと邪推しました。
 やすらぎ企画さんはマンカラをベースとした「カラコロナイン」、さらに特製バッジや格安のダイストレイ、さらにはサークルの方が制作された二人用ゲーム「デメウラメ」まで豊富なラインナップでした。
 ステージの真ん前に構える紅葉くれーぷさんは、道外各地のイベントでも頒布しました代表作「いきなりドラゴン」を始め、マーダーミステリー風の作品など幅広く展開されました。
 長く北海道ボドゲ博に出展されますCLUB BLACKさんは、可愛いハムスターが登場する今秋の新作を用意。愛らしいキャラクターが会場の目を止めておりました。
 開催1週間前に急遽参戦となったレアサイトゲームズさんも、急な出展にもかかわらず自作「弊社が第一シボウDEATH」「ゴメンで済んだらケーサツはいらないんだよぅ」などをきちんと用意される周到さです。頭が下がる思いです。
 北海道情報大学森川研究室さんは担当学生の意欲的挑戦的な作品が数多く並んでおりました。入り口近くだったこともあり、道ゆく来場者が興味津々で作品を眺めておりました。
 Loca Gamesさんはデジタル作品の紹介。北海道をテーマとしたサウンドノベル2作品を紹介しておりました。本イベントはデジタル・アナログの両方の作品が可能ですので、こうした融合は個人的にとても新鮮でした。
 北海道ボドゲ博4.0、ゲームマーケット2022秋に話題を総なめにした注目サークルWild Cardsさんは、弁護士を職業とするサークル主がスーツ姿で話題作「愛人に私の遺産を半分寄贈する」を頒布をされておりました。
 ゲームマーケットにも数度出展経験を持つ「ろじてと」さんは、自身の代表作「ドノマトペ」を展示・販売しておりました。

一通り準備ができたところで、午前10時、いよいよ開場です。

2.2 開場直後

開場直後の人の入りはスムーズ。やはり人気の謎解きイベントに多くの方が詰め寄っていた印象でした。
私もひとり、今回制作したチラシや、ヤブウチリョウコ様制作の「#ボドゲフリペ」をテーブル越しに配っておりました。

こんなチラシを作っておりました(制作1週間)

数十分ほど経過すると、徐々に会場に来場者が入り始めました。
当日の天候は晴れ模様、さらに会場は防音ガラスで区切られており、図書館が併設された建物は、会場外から全体の活気ある様子が伝わるようでした。

2.3 PRタイム

 12時を回り、司会による、各サークルのPRタイムの時間です。
 各サークルが、事前に用意しました動画やスライド、インタビューなどを駆使し、用意された10分間で作品の魅力をアピールする時間です。
 合間にキーワードが挟まり、それらを集めると会場特典のプレゼントもあるとアナウンスされ、皆さんが100インチもの大型スクリーンを眺めておりました。
 御多分に洩れず、私もMCの御二方にクイズを出題しました。

2.4 会場内

PRタイムが終わり15時を回りますが、来場者が急に途切れることはなく、コンスタントに来場者が入る印象でした。
北海道の各イベントに参加される方、SNSで作品を応援される方、昨日お邪魔しました「ゆこる」店長のきむち。さん、ゲームマーケットでも大きなカメラを手に回る「三河遊」様など、大勢の来場者が集まり、程よい人の入りということもあり、販売そっちのけでついつい話し込んでおりました。
嬉しいことに落ち着く暇もなく、会の終始を通じ、問題を読み、本を頒布しておりました。

大地さん差し入れのセイコーマートのおにぎり、美味!

 16時、イベントは無事に終了。
 会場の1階にコンビニを見つけ、大きな荷物は送付することにしました。
運営からの報告ツイートによると、当日は80名を超える来場者がいらっしゃったとか。
 いやー頑張った甲斐がありました。

この日はクリスマスイブ
ちょっとだけ幸せのお裾分け

2.5 しぐたまけっとへ

のんびり回りたかったです。

16時40分、なんとか滑り込みで昨日の「はならくメガネ」さんのダイス展示即売会、通称「しぐたまけっと」へ。
ライトアップされたダイスやダイスタワーは一層きらびやかで、宝石とみまがうほどの美しさを誇っておりました。ここもゆっくり堪能したかったです。

3 翌日

3.1 滝川市「三河遊」さんへ

北海道をさらに散策するべく、一度お邪魔したかった、北海道滝川市の「三河遊」様へご挨拶に回ることに。

北海道らしい風景その1

特急オホーツクの風景を眺めながら、昔住んだ頃の北海道のイメージに段々と近づくことが嬉しかったです。

昨日も活躍されました三河遊さんへ

 JRとバスを乗り継ぎ、無事に到着。
 中はとても暖かく、綺麗な店内には大小様々なボードゲームや話題のマーダーミステリーなどが取り揃えられておりました。
 明るい店員さん、常連さんのおかげで、ご挨拶だけのつもりが、クイズを披露するなどついつい話し込んでしまいました。
 寒さ厳しい土地柄には、あたたかい人が集うことを再確認しました。

マーダーミステリーも豊富でした。

3.2 帰り

北海道らしい風景その2

 観光もグルメもそこそこに、夜21時に新千歳空港を経ちました。
 事前に抱えた不安はどこへやら、北海道の来場者、出展者、そして運営の皆さんの暖かい気持ち、何より「創作が、ボードゲームが、好きだから」の一途な気持ちをしっかり受け止めました。
 挫けることの多い自分の創作にムチが入ったような、自分も応援の声を受けてもっと頑張らねば、と、背筋を正される思いがしました。

錦を飾って再来できますように。

 来年第二回は11月23日の勤労感謝の日、それまでにより技術を磨いて参加に向かわねば、と誓うのでした。
 改めまして、道外からの参加となる私を心から受け入れていただき、ありがとうございました。(了)


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