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Poetic Sorcery

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Modern sorcery for travelling poets 惑星詩人たちの呪文集 http://planetarybards.net
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記事一覧

けもの

野郎ども 美しいか 女ども 準備万端か 野郎ども 目醒めたか 女ども 腹減ったか 野郎ども 頭きたか 女ども あれが欲しいか 野郎ども 笑っちまえ 女ども 棒に振っちまえ 野郎ども 愛してるか 女ども 狂ってるか もういい加減 うんざりなんだぜ もういい加減 やっちまえ 獣だろ 獣ども 野郎ども 目を瞑れ 女ども 歌え 野郎ども 別れを告げろ 女ども 見つめ返せ 野郎ども 明日はどっちだ 女ども 東はどっちだ もういい加減 うんざりなんだぜ もういい加

悪魔のおじさん

朝起きて 四辻んとこで 悪魔のおじさんに会った そりゃもうずいぶん長いこと おれを待ってたってね お孫さんが道で撃たれた時 おじさん上からみてたって スカーフしない女が殺された時 おじさん凄いバズったらしいよ やぁやぁどうも 覚えてますか わかりませんか そうですか まぁ無理もないですわ デブのヨギが電車で吐いた時 おじさんのステージ最高だったって 門の前に薔薇が添えられた朝 おじさんだいぶ酔ってたってよ 広島と長崎に行った時 おじさん助手席座ってたってさ ホーチミン

与太郎と大黒と弥勒

長く戦のなかりせど自死に貧乏溢れんばかりはたと思い至るるはまことに戦のなかりしか或はこれぞ敵策なりしか改め問うは敵とは何ぞ大黒様の応えて曰く生くる即ちこれ戦なり故に敵とはこれ世界なりあいやまたれよ大黒様よそれではあまりに救われぬよかろうこう言い換えてはどうか敵とは即ちこれ平和なり与謝野晶子も歌うておろう君死にたまふことなかれされども今は戦ふ時と戦の術を棄て去れば食うも生くるも能わぬままに病の床を平和と称し果ては命を憎んで止まぬそれがおぬしら人間ぞそれがおぬしら生命ぞあいやまた

Hawai'i

生まれ、息をする。 死んで、風が吹く。 Poetic Sorcery Issue V-VII planetarybard.net

Quantum Sigil Activation

魔術で達成したい結果を表現したシジルを作成する。作成法はなんでもよい。(参考リンク) シジルを太陽に投影する。日没直前の夕日が目に優しいが、目を保護する工夫を忘れずに。 毎日、特に気持ちよく晴れた日には、以下のOathを唱える。 The Sun sigil is shining bright from above Onto every particle of the universe Which is vibrating, resonating, connecting

Rain Song

とてつもなく大きいなにかが はるか遠くで眠っている とてつもなく深い闇から みえない光を放っている とてつもなく遠いどこかで 誰かが生まれ死にまた生まれる 不思議な言葉 不思議な空を おまえの涙が浸している 百億の太陽と千億の月が おまえを照らしている  おまえは泣き叫んでいる おまえはそれをみている サイレントフィルムのように おまえはそれをみている もうすぐ もうすぐ夜がやってくる 闇と匂いが森を満たし おまえは危険と安堵を深く吸い込む 獣たちは 星々を見上げて歌い

ハードコア瞑想

よし、目をつぶれ。 息を合わせるぞ。 はい、吸って、吐いて。 吸って、吐いて。 吸って吸って吸って、 吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて... OK、普通の呼吸に戻せ。 想像しろ。部屋がある。ソファがある。ドアがある。 おまえはソファに腰掛けている。立ち上がれ。 ドアの前まで移動しろ。 ドアを開けろ。真っ暗だ。 よし、飛び込むぞ。3,2,1、飛び込め! 自由落下だ。 おれたちは真っ暗な空間を銀河の中心に向かって自由落下している。 オリオン座を探せ。あったか? その左上の一番明

Invocation of KLVLTH

冥府の番犬、帰らずの門を守るものよ みえもきこえもせず、それでいて すべてを聴き、嗅ぎ、むさぼるものよ わたしはおまえを呼び出そう おまえがわたしを呼んだのだから おまえはわたしのこえ、わたしのいたみ わたしのいのり、わたしのひかり おまえはわたしをむさぼり喰らい 闇のなか、静かに開く花の花粉に酔いしれる わたしはおまえを愛する おまえはわたしなのだから わたしはおまえなのだから ZAZAS ZAZAS NASATANATA ZAZAS わたしのいたみ、わたしのひかり

「オペレッタ化学の結婚」より「召命」

01.Vocation M: (レクチャー後、天幕の中の香炉をアルターに移動し、キャンドルに天下) C: (ゴングを持ち待機) M: (マルクトの座し祈りに没頭) P: 書を携え天幕から出てティファレトにたつ 「汝、敬虔なるものよ。雷鳴の轟のもと、面をあげよ!」 C: (ゴングを一打) P: 「今日この日、今日、今日こそは 花嫁のために来たりませし佳き日 汝よろこばしくも神に選ばれて この佳き日に連なる定め いざ三重の社立ちませる かの山に登りかしこにて起こる出

Atu XVI - The Tower

Google Earthのような、現実の空間をスキャンした3Dデータをディープラーニングさせることで、我々が認識するのとほぼ同じ空間をAIが獲得することができる。「ほぼ同じ」というのは、実は我々の空間認知もAIのディープラーニングと同様に生涯の経験とパターン認識によって造形されているからで、結果的にそれらは「似て非なる」空間であるが現象論的に「同じ」空間が立ち上がる、ということだ。我々の脳が生まれてから死ぬまで経験する空間と現象論的に同一の位相にある空間をデータとして保持でき

手のひらを太陽に

私はいつも生きている 生きているから生きている 私は今も生きている 生きているからよろしくな 我が財布を太陽に すかしてみれば あるともないとも いえぬ所得 おまえだって あいつだって あいつらだって みんなみんな生きているんだ お互い様だ おまえもきっと生きている 死んでないなら生きている おれたちとにかく生きている 死んだやつらも生きている カテゴリーエラーだと あいつは笑う わかっちゃいないぜ 無理もないさ 昨日だって 明日だって 明後日だって いつも今さ 今生き

星を見るたび憶いだせ

劇場を解体し篝火に焚べ 祭の熱狂の中で恋に落ちろ 天空に満ちる奇妙な星座を指し示し 出鱈目な叙事詩を語り継げ 星を見るたび憶いだせ Poetic Sorcery Issue IV-XI Planetarybards.net

雨の街

東京は雨に弱い 排水が弱くちょっと多く降れば 巨大な水溜りだらけになり電車も止まるが それだけでなく いろんな人がいろんな事を待ち構えていて 一斉に動くものだから 彼らが一斉に傘をさして てんでバラバラな方向に行き来すると 普段は見ないようにしている 自分たちの勝手な都合と混乱ぶりが 顕になって、なんとなく気まずくなるのだ それと、庇とかコンセントとか 鉄骨とか液晶画面とか ポスターとか立て看板とか そういうものでできているこの街の 便利なようでそうでもない 諸々のものたちが

何度目

何度目かの世界の終わり 蝉満々ちて人美しく シヴァは眠たく 氷夢みる Poetic Sorcery Issue IV-IX Planetarybards.net