スペンサー ダイアナの決意(ネタバレなし)

ダイアナ妃の物語だが、今までの映像化とは違い、あるクリスマスの3日だけに着目したという点にひかれ、鑑賞。
普段は情報をまるで入れずに鑑賞することをモットーとする私ではありますが、本作はさすがに、ダイアナ妃について最小限のこと(結婚から離婚まで、チャールズの愛人問題、王室での立場)は前提として必要かと。

で、それをふまえると、実は鑑賞前は少々嫌な気持ちになる。だってさ、王室の中で立場のない様のダイアナをずっと見守る訳じゃないですか。実際、本作はずっとダイアナのアップで彼女の感情によりそっている。演じているクリステン・スチュアートの演技と、不穏な音楽で、こっちはもういたたまれない気持ちになってしまう。その意味では十分成功していると思う。

本作のいいところはそれだけではない。謎解き要素もそうなのだが、ダイアナが追いつめられるにつれ、だんだんと虚実ないまでの展開になってくるのだ。その場にいないはずの人物がいたり、とうていありえない事が起きたり…しかもそのありえない事になるアイテムが、後々重要な意味を持つことがわかってkたりして、よく練られていると思った。

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