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ライブハウスがやってくれている事に気づいてる?

ライブハウスがバンドにノルマを課したり、集客を口酸っぱく言う事は、ライブハウス自身の売上に関わる事ではありますが、バンドが自分で集客するために考えていく事や、自営でうまくやるための第一歩でもあると思ってます。僕はライブハウスのそういう「お金にまつわる事」が教育であると思っているし、「ノルマが悪」というような風潮は残念だなぁと思っています。

時々議論になる「バンド側の負担」

バンドが集客して、ライブハウスには「出演するバンドのお客さん」が集まる。そうなると、「ライブハウスは普段偉そうに言ってるけど、ライブハウス自身が集客してないじゃん。人呼んでるのは俺たちバンドじゃん。」と言う人も出てきます。

気持ちはわかる。
でも、ライブハウスがやってくれていることをわかってそれを言ってるんだろうか?

ライブハウスがやってくれていること

色々あります。そもそも、バンドがライブをするための「場」を作ってくれている事はとてもとても大事な事。
東京や大阪なんかに居るとなかなか気づきにくいですが、ちょっと地方にいくと県庁所在地の市にライブハウスが一つ、なんて県も少なくないです。
ぱっと聞かれて全国都道府県のライブハウス全部言えますかね?なかなか難しいですよ。

そもそもを書いちゃったけれど、実際目に見えてやってくれてる事の一つをピックアップします。

ほぼすべてのライブハウスが「マンスリー」を作ってますよね。
マンスリーとは その月のライブハウスのスケジュールが載った印刷物です。ライブハウスごとに作られていて、三つ折りや雑誌みたいなものからペラ1枚ものまで色々あります。
いくつかネットから拝借。

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まず、パソコンが使える。
デザインをする。内容を間違いなく毎月更新する。
ここまでの段階でメンバーの誰もパソコンできない・・・なんてバンドもいるでしょう。

その後、印刷に出されて、かなりの部数が刷られます。(部数はライブハウスによりほんと様々。)しかもだいたい少し厚紙なのでコストもかかりますし、「折加工」や「冊子加工」なんかするとさらに金額がのってきます。

フライヤーを印刷したことあるバンドは多数いると思いますが、おそらくそれの10倍20倍のコストは毎月かかっているでしょう。

ここからさらにお金がかかります。自分のライブハウスだけで配っていればいいんですが、東京にいっても大阪のライブハウスのマンスリーが。名古屋にいても金沢や徳島のライブハウスのマンスリーが置かれてたりします。
全国のライブハウスに毎月定期的に郵送してくれているんです。この費用や手間だってバカになりません。
自分のバンドが写真付きで載ってたら嬉しくないですか?ましてやPICK UPや表紙になんかなっていたら。
その喜びも活動をするモチベーションになると思います。

とはいえそれで集客できる?

答えはNoだと思います。
マンスリーをみて、知らないバンドだけど興味を持ってライブハウスに足を運んだ…なんて人は年間に数人いるかどうかって感じでしょう。
昔は情報源が無かったのでそういうものでも集客は確かに多少ありましたが、今は無いかと。
そういう時代になってきているので、ライブハウス側もコストの掛け方を考えたほうがいいかなとは思います。(とはいえ代替案があるわけじゃないんですけどね…)

バンドとライブハウスの関係

何が言いたいかというと、お互いが一緒に頑張っていくべき存在であるという事は双方認識したほうが当然良いという事。

仕事などでもそうですが、他責にしていては何も始まらないし動かない。自責でモノを考えて、自発的に動いていくようにしないと、何事も成功できません。

頑張りましょう。