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雑記集

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雑草という名前の草はない。 雑記という名前の記事もない。
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2019年1月の記事一覧

コインがチャリン

コインがチャリン

27歳で亡くなった有名なミュージシャンが何人もいると聞く。ジミ・ヘンドリクスだとか、ジャニス・ジョプリンだとか、ニルヴァーナのカート・コバーンだとか、いろいろいるらしい。そうした、「27歳で亡くなった有名なアーティストやミュージシャンたち」を、リスティングしている人たちがいるらしい。リスティングしてしまうほど、たくさんの有名アーティスト・ミュージシャンが「27歳で」亡くなっているのだろうか。どこか

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小窓口業務はつらいよ

小窓口業務はつらいよ

僕らの、習慣のようなもの、良かれと思ってやっている一切のことなどを誘導している機構が、どこかにあるのだろうか。

守るべきもの、沿うべきものを決めておくことで、逐一思考し、選択・決断することを省く機構が、どこかにあるかのようである。

発信のインターフェイス。受信の窓口でもある。昔…井戸端、こないだ…テレビ、いま…ネット、といったところか。(井戸端は、今もある。……いや、ないか?)

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My Favorite Noise

My Favorite Noise

よく風呂に入る。何か思いつきたくて入ることもあったし、思いついたことの先を考えたり、不明瞭なところをより具体的にする発想を望んだりして風呂に入ることもあった。スーパー銭湯をよく利用した。

そうやって発想されたものたちが、飯のタネ(あくまで、金銭的な意味で)になったなんて経験は、基本的に僕の場合はない。いや、実は「タネ」だと僕は思っているけれど、発芽して、開花して、結実して、というところにまで

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カメラ(視点)を止める(留める)な!

カメラ(視点)を止める(留める)な!

あるものを手に取ることは、特段そのつもりがなくとも、他のものを切り捨ててそれを選んだ、という風にとらえることができる。

「いやいや、そこまでのつもりもないんだけど」「(選ばなかった)ほかのものでもまったくもってかまわないんだけれど」という場面は多い。

あるものを選びはしたが、べつのものを選んでいた場合はどうだったか、ということの比較は、つきつめていえば、できない。SFなどと呼ばれるよう

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蟻塚 〜抜け落ちた3文字〜

蟻塚 〜抜け落ちた3文字〜

時刻は午後4時過ぎくらいだろうか。

閉まっている店が並ぶ。

カウンター席を設えた、大人の遊び場といった雰囲気の、個性的な飲食店がいくつもあった。人の姿はない。

そうした店の中に、いっそう個性的な雰囲気の建物があった。

これを、私の記憶の中で最も近い別のもので言い表すのならば、「蟻塚」だろう。土壁が両側から迫るようにして、訪れる者を奥へと導く通路があった。なぜか私は、吸い込まれるよう

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「ぼく」の経営者

「ぼく」の経営者

インフルエンザの猛威、か……もういいね。

いきなり駄洒落でスミマセン。歳をとって少し馬鹿になったのかもしれません。いえ、そこを擁護する表現に言い換えるならば、少し何かが緩くなったといいますか、「あそび」が増えたのかもしれません。

病気休暇や治療をコストという側面で見るのは、いかにも経営者、あるいはビジネスパーソン的な視点である。

病気で休んだ人の分まで仕事を引き受けたり、フォロー

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まどろみのムーヴィ・シアター

まどろみのムーヴィ・シアター

自分が北を向いて立てば、右手側が東になる。そこで正反対に向きなおれば、左手側が東になる。北にだって東にだって、特別な変化は何もない。自分の向きが変わっただけで、方位がまったく別のもののように感じられることがある。

混乱や勘違いが解けたときにともなう、妙な感じ、すっとした感覚……それは、快感なのだろうか、不快感なのだろうか。気持ちがいいことのようにも思えるし、現実を正しく把握できたが故の不安や

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えむ

えむ

「咲」という字は、「咲む」と書けば「えむ」とも読むのだそうです。そんな名前の女優さんがいたと思いますが、彼女が登場するよりも前から存在する読ませ方だったのですね。へぇ、と思いました。

笑いというものは、衝動的なもののようにも感じます。

「笑いと驚きは似ている」という話をある有名人(誰だったかな)がしているのを聞いて以来、同じ話を僕は随所ですることがあります。

予想外のことと出会っ

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違人さん、いらっしゃい。

違人さん、いらっしゃい。

習慣というものがある。

習慣どおりにすると、楽だ。考えたり、悩んだりして、エネルギーを費やして「選考、決定」することを省略できる。

そのかわり、たくさんの「変化」を見逃すだろう。昨日までの状況(先月でも昨年でもいい)だったら、楽をして習慣どおりにして良かったかもしれないが、現在は情勢が変わっている可能性が大きい。習慣どおりにして楽をすることには、そうしたリスクが伴う。

そこで、「

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Original Color 〜紅葉と恐竜〜

Original Color 〜紅葉と恐竜〜

きれいに紅葉する樹木と、そうでない樹木がある。なぜだろう? 調べてみるか?

……と、ネットを検索してみれば、それらしい答えは見つかるだろう。実際そうしてみたところ、なんとなく納得がいかないこともない程度のアンサーは見つかった。良くも悪くも、その程度ではあるが。

緑以外の波長の光が吸収され、緑色を感じさせるの波長の光のみが反射されるから、植物は緑色に見えるのだという説がネット上にあった

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エントランスへは前向きに

エントランスへは前向きに

強いられるわけでもなく、課されるわけでもなく、自分から触れに行くことについて思う。

勉強や学習の題材として、古典的なものが取り上げられることがある。

長く残ってきたものの中身を本当に味わうには、「翻訳」が必要かもしれない。今、自分たちが日常的にコミュニケーションに用いていることばとは、いくぶん違う姿かたちをしたものでその中身が綴られている場合、その姿かたちの相違の壁を超えさせる翻訳能力

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夢と現実の小さな映画祭

夢と現実の小さな映画祭

2018年は、かなり映画を観た年だった。

もともと僕は、頻繁に映画を観るほうではない。そんな僕がいう「かなり映画を観た年」なんてのは、もうほんっとに大したものではない。頻繁に鑑賞する人にとっては、朝飯前に観終わるレベルの鑑賞数だろう。

でも、広く公開されていてとても話題になった規模のものから、ミニシアターやごく限られた場所・機会でしか観られないようなものまで、とくに年の後半にいろいろ観た実

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ぼくらのゴールは、ラーメンだったのか?

ぼくらのゴールは、ラーメンだったのか?

飲食店に行って得られるのは、カロリーだけじゃない。

お店に、ごはんを食べにいく。美味しいラーメンが食べられる店とかがある。あの店のラーメン食べたいなぁとか思って、そのお店に行く。ラーメンを食べて、やっぱり美味しかったと思って、満足して帰ってくる。

誰と行くかも重要だ。その人(たち)と、仲を深めたり、確かめ合ったりする手段として、一緒に飲食店に行くということもあるかもしれない。

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先輩、先生はなんて言ったん?

先輩、先生はなんて言ったん?

上達するということには、日々のつまらない反復が伴うのではないか。

実際的で細やかな改善を試みることは、真理の枝葉にあることかもしれないけれど、そうした枝葉をたくさん繁らせることで、幹の様子が浮かび上がってくる部分もあるのではないかと思う。

幹のことを、直接、幹のことをわかっている人がわかっている人なりのことばやおこないで表す、ということがあるかもしれない。でも、そのことを、まだ今は幹か

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