感想
全体
日本語版への序文
全体的に日本の情報に通じてないように感じる。日本なんかは非西欧国で非常に興味深い事例だと思うのだが…
確かに日本の産業化はドイツ・スウェーデンに比べたら遅いが、年金制度の開始のように50年かそれ以上離れていることはない。
日本の場合は、従来は親との同居が多かったが、戦後の都市部への人口移動で核家族化が進んだ。その結果、地方に取り残された高齢者のための福祉が進んだという側面がある。
日本では美濃部都政のように、地方自治体の福祉拡大と、それが国政に影響することを恐れた自民党が福祉を拡大してきたという事情がある。
知ってんじゃん…「寛大で広範な福祉政策」って高齢者以外の政策のことを言っているのだろうか?
定番の問題、逆の因果性、つまり、経済が良いから社会政策に支出できたという視点が欠落。
大ハズレ(笑)。まあ、「今日の」だけに限定すれば間違いではないのかもしれないが…
第1章 研究課題としての福祉国家、第一節 教育は特殊である
データが古い。高等教育就学率が
これを見ても分かるように、本書のデータでは高等教育就学率が全般的に低く、アメリカの40%にかなり引っ張られている可能性が高い。
第1章 研究課題としての福祉国家、第三節 制度の経過年数と人口の年齢構成
そりゃ、年齢構成が一番重要なのは当たり前やろ。
2章 2節
興味深い結果。ただ、長期的にこれが維持されるか。
なるほど…
2章 3節
pardon?
いや、そりゃ世界のトレンドが変わったとかじゃなくて、単に若い人が野心的とかそういうことやろ。アホか。