機動戦士ガンダム第8話「戦場は荒野」 だめだめジオン軍

なんかガルマのせいか、主人公側の都合のためか、今までのシャアが手ごわすぎたのか、ジオンのダメっぷりが目立つ回でした。

前半

木馬は高度を下げて谷間を目指して逃げてます。これはミノフスキー粒子のが濃いので敵の誘導兵器が使えないためと、爆撃機による急落爆撃を避けるため。

それを悟ったガルマは谷が終わり湖が広がる所に、陸上部隊と待ち伏せポイントを設定します。

ここで避難民の一部が故郷であるここで下ろして欲しいと要望。だいぶ頭がキレるようになってきたブライトは、避難民を乗せる船にこっそりガンダムを隠して運び決戦を優位にする作戦を考え、休戦協定を持ちかける。

シャアも陸上部隊展開のための時間が稼げるので、これを受けてくれます。

そして搭載機を発進させ、敵の偵察機が来たところで事前に開けた穴から煙をだし、不時着に見せかける。ローターの1つを止めているので必死の演技です。

しかし、すでにシャアは違和感に気づいている。

偵察機はパイロット(のはずの人)を追いかけていく。


後半

偵察機はフラウたちが木馬に戻るのを見届けて、母子だけで移動していた2人を追う。搭載機に残っていたアムロはそれを見て、2人がジオンに危害を加えられることを案じるが、冷静に考えたらそんなことする理由はない。若いお母さんがそんなに魅力的に見えたんでしょうか?

実際に偵察機はパラシュートで支援物資を落としただけ。気づくなよというアムロの願いも虚しく、ガンダムに気づいた偵察機は戻ってきてミサイルで攻撃しようとするが、あっさりとガンダムに撃ち落とされる。

もちろん、その操縦士たちは死なずに助かる(笑)


・ジオンのダメっぷり1

彼らは余計なことをしたというだけでもダメなんですが、ガンダムに気づきながらそれを報告しないという、最もやってはいけないをしでかします。社会人でもホウレンソウが基本です。

ジオンがどんな軍人教育をしているのか分かりませんが、少なくとも木馬にはザクを上回る新MSがあることぐらいは知らされているでしょう。それにただの偵察機がかなうはずがない。彼らが何をおいてもしなければならないことは、本部への報告でした。結果、彼らは撃墜され通信が取れなくなったことを本部もしりますが、故障ぐらいに考えて放置です。


・カイの闘い

木馬の方は戦闘が始まっていて、カイはガンキャノンで出撃。なんかめずらしくやる気です。ところが着陸して敵の戦車を見ただけでビビるチキンぶり。 ガンキャノンの最大の長所が硬さだってことを知っていると、 ここでのカイの慌てよう・怯えようがより面白くなります(笑) それでもマゼラアタック(戦車)を二機撃破する戦果。玉切れになるのは新兵あるあるです(笑)

この辺りの描写からも、カイがこの先どう扱われるのかが窺えると思われるかもしれません。ただ、やっぱりミハルのストーリーが素晴らしかったから、その立会人のカイが主役級になってしまったのだと思います。こういった偶然が生み出す展開もガンダムをリアルなものにしています。

・ジオンのダメっぷり2

そんで、大ピンチの木馬達を敵の後ろを取ったガンダムが現れ、それで態勢が逆転するわけですが、そもそも今まで大活躍だったガンダムが出てない時点でオカシイ(笑)シャアは複雑な思考回路でその結論にたどり着きますが、そんなんせんでも明らかです(笑)


・ジオンのダメっぷり3

しかも四方八方から囲んで木馬を攻めているので、 ミライさんのちょっとかわすと、 ジオンが同士討ちをしてしまう。 ええと…アホなんでしょうか?


・ジオンのダメっぷり4

あと、今回のガンダムはキャプテン・アメリカかって言うぐらい、 盾を投げまくって敵を壊滅させてます(笑)ザクの大群に囲まれ流石に苦戦するアムロも、背後の崖に忍び込んだザクをカイが突き落とし、ここでのカイの満足そうな表情が堪りません(笑)それで最後のザクが逃げるんですが、真後ろを見せながら逃げるなんて殺してくれと言っているようなもんです。つくづくジオンのアホさが目立つ回です。

考えられない大惨敗に愕然とするガルマ。他人事のシャア。自分もちょっと口出したりしてたのに、酷いやつです(笑)


・ラストシーン

最期に、ジオンの救援物資を下ろしてくれた2人が、避難民の母子と別れの場面。夫の故郷のセントアンジェが爆撃で湖になったことをここで知ります。アムロとフラウも2人を心配している様子。アムロもこれから地球の荒廃を知ることになります。

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