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その レシピ

(1)キャベツはタテ半分に切って重ね、せん切りにする。
(2)ニンジンはタテに薄切りにして数枚を重ね、せん切りにする。キャベツと合わせて水をはったボウルに入れる。5分ほどおいてザルに上げ、水気をきる。
(3)豚肉は赤身と脂肪の境目に包丁の刃先で切り目を4~5本入れて、スジを切る。
(4)豚肉両面に塩・こしょうをふる。
(5)バットに卵を溶きほぐす。豚肉に小麦粉を薄くまぶしつけ、余分な小麦粉は、はたいて落とす。
(6)溶き卵、パン粉の順に衣をつける。
(7)油を中温(170~180度)に熱し、(6)を入れて菜箸で返しながら3分ほど揚げる。強火にしてさらに1分ほど揚げ、取り出して油をきる。
(8)食べやすい大きさにきって器に盛り、キャベツとニンジンを盛りつける。

その 料理名は・・・TONKATU

 1.とんかつ
 2.とんカツ
 3.トンカツ
 4.トンかつ
 5.豚かつ
 6.豚カツ
 その他.カツ

ひらがな・カタカナ・漢字の使い方には、一般的なルールがあります。
 1.和 語(やまとことば):ひらがな、または漢字で書く
 2.漢 語(音読みのことば):漢字で書く
 3.外来語(カタカナ語):カタカナで書く
 
「Ton」は「豚」の音読み、「Katu」は「カツレツ」のことで「コートレット(côtelette)」が転じた言葉と言われています。ちなみに「コートレット」は明治期に日本に伝わったフランス料理で、元々は仔牛肉をソテーするなど、目の細かいパン粉をつけて少量の油で炒め焼く、または揚げ焼きする料理です。

 と言うことから 「一般的なルール」 に従い記述すると、「豚カツ(トンカツ)」が正しいと言うことになります。

NHKの調査によると (複数回答) 

 2010年にNHK放送文化研究所では、ウェブ上でTONKATUをどう書くかについて、「自分で使うことのある書き方をいくつでも答えてください。」という偉大な調査を実施しました。
 
その結果によりますと、
 
    「 とんかつ (80%)」
    「 トンカツ (78%)」
    「 豚カツ (33%)」
 
ということで一般的な記述は・・・
TONKATUを
とんかつ
トンカツ
と書いているのです。
 
 ちなみに、「とんかつ」か「トンカツ」のどちらを書くのかには、東日本と西日本にわずかな差があるとのことです。




2017(平成29)年9月22日の文書を再構成

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