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ビジネスリスクを学ぶ: Booking.com未払い問題からの教訓

https://youtu.be/ne0s6xH2A9k?si=X0u0kQkeyZYPgUDe

一つの大手予約サイトに依存するリスク

最近、世界最大級の旅行予約サイト「ブッキング・ドットコム」が、取引先の宿泊施設への支払い遅延を繰り返すニュースが報道されています。そして、この問題に対して多くの宿泊施設が損害賠償を求める動きを見せています。しかし、ここで私たちが考えるべきは、この一件が示すビジネスのリスクとは何か、ということです。

依存度の危険性

YouTube動画の宿のように、多くの宿はブッキング・ドットコムの強力な集客力に魅力を感じて依存していました。だが、今回の遅延により、一つのサービスへの過度な依存の危険性が露呈しました。

実は、私が関わる宿では、オンライントラベルエージェント(OTA)1社あたりの構成比を3割以上にはしないように仕組みづくりをしています。これは、外部のリスクを減少させるための一環です。

ビジネスの外部リスク

例えば、楽天トラベルなどの大手も、経営環境の変化により、いつグループ再編やビジネスモデルの変更が起こるか分からない。ビジネスにおける外部リスクは、どんな企業にも存在するものです。しかし、これに備えることが大切であり、私自身、実家の老舗旅館を東日本大震災後に破産させた経験から、リスクヘッジの重要性を強く感じています。

実は、私の実家旅館の破産の直接原因は東日本大震災ですが、その3年前にも近隣の主要道路が崩落するという事故が発生し大きく売上を落としていました。
多くの人々が気づかないのは、企業が一つの危機で倒産することは少ないということです。むしろ、続けざまに2度、3度のダメージを受けて、経営が圧迫されるのです。

未来への備え

今回、ブッキング・ドットコムを通じて露呈したリスクヘッジの不備。これをきっかけに、これから数年の中で発生する様々なリスクから避難する手立てを考えるべきです。経営の安定と継続のためには、外部リスクへの備えが欠かせません。


今回の事件を通じて、多くの宿泊施設が一つの大手予約サイトに過度に依存するリスクを再認識することとなりました。私たちは、これを機に、ビジネスの持続可能性と安定性を追求する方向を再確認する必要があります。


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