自動車メーカーよりもそのサプライヤーの技術力の方がすごくなる背景とは?
こんばんは。とある日系メーカーで働いているエニシダです。
大喜利みたいなタイトルですいません(笑)
本日は、ドイツの自動車部品大手「ボッシュ」に関する記事のご紹介です。
ボッシュとは、100年以上続いているドイツの大手自動車部品メーカーで、高い技術力を持っており、2020年時点で自動車部品メーカーの売上ランキングで世界No.1を誇っています(ちなみに、2位はデンソーです。日本の技術まだまだスゲー!)。その他にも電動工具とか売ってる会社です。
初めに紹介した東洋経済の記事によると、ボッシュは自動運転技術の研究開発センターを中国に設立予定したとのこと。おそらく、今後、中国で自動運転が導入された車を売っていくための下準備ですね。
この記事みたとき、僕は「自動車メーカーじゃなくて、自動車部品メーカーの方が先に海外進出してるの?」と思いました。
日本でいうと、トヨタじゃなくて、デンソーが研究拠点を先に海外に作った、みたいな感じです。
実は最近、組み立てメーカーよりもサプライヤーの方が力を持つことが大いにあります。パソコンで考えると、わかりやすいです。
パソコンを作っている富士通や東芝よりも部品サプライヤーの Intel や ASUS(エイスース)の方が売れていて、力持ってる感じしますよね。要は、部品さえ作ってしまえば、誰でも組み立てられるから、組み立てメーカーの加工価値が下がってしまったんです。
ボッシュも元々は(というか現在も)、フォルクスワーゲンなどの大手の自動車メーカーに部品を販売していますが、フォルクスワーゲンの下請け企業って感じではありません。
逆にトヨタとデンソー、トヨタとアイシン精機とかの関係はどちらかというか下請けってイメージはあります(「これいつまでに作ってくれ!→はい!」みたいな完全主従関係的な)。僕は自動車メーカーの業界からは遠い業種ですけど、イメージはそんな感じです。
参考:https://www.zaikei.co.jp/article/20190606/514314.html
ではなぜ、サプライヤーの方が力を持つようになってるのかというと、「モジュール化」が原因だそうです。
モジュール化することで、ブランドやメーカーの枠を超えて部品の型が共通化されます。メーカーが違えど、パズルのピースのように部品と部品をつなぎ合わせる部分が共通なので、いろんな組み合わせで作ることができます。
モジュール化の一番の目的は、多様な顧客のニーズに応えやすくすることだと思うが、組み立てやすくなることもあると思う。設計にかかる時間が減ることで効率化されるが、その分、自動車メーカーの加工価値は少し下げることになると思う。
そして、自動運転やEV化などの新技術の開発は自動車部品メーカーの方でもやっているので、同じくらい力を持つようになっているのっだろうと思います。
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