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3/24 2ヶ国の中銀が利上げ

あいさつ

兼業トレーダーのBancilです。いつもご覧いただきありがとうございます。投資4年目/テクニカル4割/ファンダ6割/兼業トレーダー/ファンダを勉強中でnoteはアウトプットの場として活用中❕

ファンダメンタルズ

昨日の値動き


米株指数↗️米金利↘️ドル↘️円↗️ユーロ↘️
ポンド➡️豪ドル↘️ニュージー↗️カナダ➡️原油➡️

株式市場:SP500は4000ポイントにのせる場面もありましたが、最終的には長い上髭を付けて陽線で引けています。NASDAQは大型テックに買いが入ったので、前日の下げをかき消す形で上昇しています。

国債市場:市場予想の政策金利が年内、375-400になる事を織り込み金利は低下しています。銀行セクターの問題が特に解消されてない事から、安全投資(国債)への買いが強まりました。

為替市場:ドルは株と株が上がっている時はドル安、株が下がった時はドル高だったので、相関が取れやすい1日なりました。小幅に売られ、ドルストレートはまちまちです。円は上昇したのでクロス円は下落しています。ドル円は売られ、131円を割って確定しています。昨日は全体的に狭い値動きで推移していました。

原油:アメリカの石油備蓄の補充に時間が掛かると示唆された事で売られました。他にはアメリカ経済との関連は強く、銀行セクターの問題が解消されてない事も、頭を抑える原因になっています。



2つの中央銀行が利上げ

 昨日はスイス中銀とイギリス中銀の政策金利が引き上げられました。スイス中銀は予想通り0.5%利上げを実施し、次回も利上げする可能性を示唆しました。
 一方イギリス中銀は0.25%利上げを実施し、銀行関連を重視せずインフレ退治を優先する事を示唆しています。

 スイス中銀は今回の利上げで政策金利を1%から1.5%にし、今後も利上げを行い物価安定を目指すことから、まだまだ利上げをしていく公算が高いです。スイス中銀は銀行関連で不透明になっていましたが、声明で[適切な金融環境を維持するため、外国為替市場への関与にも引き続き前向きだ]と表明しています。

 イギリス中銀はメンバー9人のうち、7人が引き上げを支持し2人は据え置きを主張しています。ちなみに、この2人は前回も据え置きを主張しており、新たに姿勢を変えたメンバーはいませんでした。

見解と考察
 スイスは中銀の中(日本以外)で1番最後に利上げを実施した国です。政策金利は低く、またクレディ・スイス危機に歯止めがかかった事から、まだまだ利上げをしていくと思われます。利上げをすれば銀行にお金が集まるし、中銀にとっては好都合かと思います。

 イギリス中銀のベイリー総裁は[インフレは落ち着きつつある]と述べてましたが、個人的にはそう思わなくて、インフレ率がここまで高いと利上げをしていく必要はあるかと思います。




アメリカ経済指標

 毎週恒例の新規失業保険申請件数は減少し、2週連続で雇用市場は依然としてタイトである事が示されました。ただ大型テックなど、人員削減を発表している企業が増えているため、いずれは反映されると思います。
 一方、新築住宅の販売も発表され昨年8月以来の高水準となり、住宅ローン金利の急上昇を受けて悪化した住宅市場は安定しつつある事が示唆されました。

 どちらの指標もポジティブな内容ですが、銀行セクターによる問題で不透明さは依然として続いています。特に新築住宅の場合は融資条件や基準が厳しくなる恐れもあります。
 また、新築住宅は住宅市場の約10%に過ぎませんが、契約時点で算出されるため、購入完了時点で算出される中古住宅よりもタイムリーな指標です。

見解と考察
 アメリカはソフトランディングに向けて明るい兆しが出てきたと思います。インフレ率も低下していますし、雇用も安定しています。ただ不安となる材料は銀行セクターで、イエレン長官がはっきり[保証する]と言えば不安は解消されてたと思います。いずれにせよ、この問題はもうしばらく続くと思っています。
 ソフトランディングに向けて動いているのは金利も同じです。FRBメンバーは年内の利下げは無いと言ってましたが、果たしてどうなるのでしょうか。マーケットは完全に年内利下げを織り込んでおり、株高通貨安が続きそうです。株高通過安はインフレを後押しするので、来週はFRBメンバーからタカ派な発言が飛び交いそうです。


注目の通貨ペアUSD/円


保有中ポジション→なし

週足
三尊を形成してからの下落スピードが早く130円を割るところまで来ています。130円を割れば再び125円を目指す公算が高いです。MACDもゴールデンクロスに向かっていましたが、否定して垂れていますので、売りが優勢かと思います。今ドル円を買う材料がほとんど無く、チャートも崩れていますので、戻り売りを狙っていく方が良いと思います。

ドル円 週足

日足
昨日のローソク足で雲を完全にブレイクし下落中です。BBがエクスパンションしているので逆張りは危険で、戻りを狙うのが無難です。ただ、戻りを狙うとなっても、かなり引きつけたいので132円の後半辺りで考えています。ファンダにもよりますが、基本的にはポジションを持たない日が続きそうです。

ドル円 日足


4時間足
137円を起点に下落トレンドが継続中です。BB下がりながらエクスパンションとスクイーズを繰り返しているので、戻してもすぐに20SMAがレジスタンスになりそうです。この感じだと戻りで入るのは難しそうです。

ドル円 4時間足



※トレンドライン見方
月足→赤色
週足→黄色
日足→水色
4時間足以下→紫色


ひとこと

大きいイベントも通過し、来週は突発的な値動きに注意が必要です。四半期末、月末、週末が重なるのでロンフィクは荒れる事が予想されます。ポジションを持つ際は十分に気をつけて過ごして下さい。

今日の注目指標

08:30→日本CPI
総合 前回4.3% 予想3.3% 結果3.3%
コア 前回4.2% 予想3.1% 結果3.1%

17:15→フランスPMI
総合 前回47.4 予想48.0
コア 前回53.1 予想52.5

17:30→ドイツPMI
総合 前回46.3 予想47.0
コア 前回50.9 予想51.0

18:00→欧州PMI
総合 前回48.5 予想49.0
コア 前回52.7 予想52.5

18:30→イギリスPMI
総合 前回49.3 予想49.8
コア 前回53.5 予想53.0

22:45→アメリカPMI
総合 前回47.3 予想47.0
コア 前回50.5 予想50.6



それではまた来週(^∇^)

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