04/07

今年に入ってからとても忙しく絵を描いている。
色々な展示が重なったのもあり、もうすでに去年の倍は作品を作っているはずだし、今年の今後の予定もポツポツと埋まってきた。昨年11月からは海外のギャラリーにも所属させていただいたし、最近は作品も有難いことに購入して頂けるようになってきた、それはここ数ヶ月運がいいだけなのかはわからないが、着実に買って頂ける機会が増えてきた。

きっとこれを読んでくれてるみんなにとって僕は、すでに画家又は絵を描く人という認識なんだろうけど、未だに僕は絵を職業にしているという自覚があまり持てない。

何故なのかは分からないけど、無い。だからと言って遊びという面持ちで絵を描いてるわけではなく、真面目に絵画をしたいと思っている。

絵描きというのは他の職業よりもプロとアマの境界線がぼんやりとグラデーションになっている気がする。
僕はきっと今その中間地点にいるつもりになっているから、何となくそんな事を思ったりしてるんだと思う。

あともう一つ理由があるとするならば、もし僕がもうすでにれっきとした”画家”だと一つの大きな目標を達成してしまって寂しいのかもしれない。
勿論、その立場になってからが本来はスタートなはずなんだけど自分の性格上、常に野良の場所から積み上げるのが好きなんだ。だから何となく肩書きがついてしまうと、守るものやプライドみたいな物が沢山付いてきそうで嫌なんだと思う。自由帳やテストの回答欄に描いていた落書き、その故郷からそろそろ巣立ちして、広いキャンバスに移り住む時なのは自覚はしてるけど、やっぱり少し名残り惜しいんだと思う。

BANBU 2022.04,07

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