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仕事をしたくなる選挙戦忘備録

*あくまで個人的な忘備録となります


こんにちは、チーム安野の志水です。
今日は都知事選2024の選挙戦の個人の視点からのふりかえりを共有いたします。

出馬を知る

安野とは大学の同期で、私はX上のニコニコニュースで彼の都知事戦への出馬を知りました。正直しばらくは本当なのかフェイクなのか確信が持てませんでした。そこからグループのMessengerで本人からの声が届き本当なんだとわかりました。

ポスターを受け取り、他のボランティアの方に会う

私は当初ポスター貼りのボランティアをしようと思っていました。ポスター貼りは告示日から解禁されるため、朝東京駅付近の借り事務所にポスター20枚を受け取りに行きました。拠点のスタッフは見知った顔も多く、同じタイミングでポスターを受け取りにきたボランティアには昔の同僚もいて安心しました。
一方でポスターを100枚受け取っていたボランティアの方にエレベーターの中でお話を伺ったところ、安野とは面識がなく、立候補時の主張をみてボランティアをしたい、支持を広げたいと思い立ったとのことでした。選挙戦の初日にして、友人知人ではない多くの人に支援の輪が広がり、支えられているんだと感じました。

ポスター片手に街頭演説第一声を聞く

第一声(最初の街頭演説)は渋谷でやることになっていました。ちょうど職場の最寄り駅が渋谷だったので、聞きにいくことにしました。今思うとこの頃はまだ聴衆の数も少なく(30人前後?)、ある意味牧歌的でした。

演説が終わりスタッフの方に頑張ってねという話をしていたところ、黒岩(安野のパートナー)から「Slackに招待してあるよ」と声をかけられました。なぜだか迷惑メールフォルダに届いていました。この時を声をかけられなければ気づかず終わっていたと思うので、思い返せば足を運んで本当に良かったです。
渋谷のオフィス周辺の掲示板にポスターを貼り、家に帰ってSlackにログインしました。

ポスター周りのオペレーションを手伝う

初仕事はマニュアルの修正

Slack に入っても1日半は特に何かをすることなく、いろんな情報が流れているのを眺めていました。週末にかけてポスター20枚を貼り終えたのでポスター用のチャネルを追っていると、友人がマニュアルの印刷で困っているのを見かけました。このマニュアルの修正をしたのが私の初仕事になりました。

貰ったマニュアルと、修正したマニュアル。13とデカデカと書いた。

以下の記事に詳しく書かれています。

ポスター進捗の転記作業

上記の仕事がうまく行った結果、意外と自分にも少し何かができるのかもなと思い、人手を募集していたポスター進捗の転記作業をお手伝いすることにしました。マップ上のピンの色を変える作業や、地域ごとの進捗の集計などを手伝いました。あまりのポスター貼りの進捗の速さにオペレーションが回らずてんやわんやしていましたが、ボランティアの方を大きく巻き込んで手を借りることやオペレーションの自動化により沈静化していきました。

技術班のお手伝いをする

オープンソースプロジェクトのレビュー

この後は街頭演説のお手伝いも募集されていたので、少しだけ街頭演説のビラ配りもお手伝いしました。また本業はソフトウェアエンジニアなので技術班のSlackに浸かっていたところ、Python周りでのGitHubのPRのレビューをお願いされました。
コントリビューターの方やコメントをいただく皆様の議論の甲斐あって無事マージすることができました。

AIあんのの回答数の集計

このタイミングで技術班に背景や現状の課題を共有していただき、オンボードしてもらいました。その中からタスクとして肌感のあったAIあんの質問の回答数の集計を行い、メンバーが作っていたデータパイプラインの上に集計用のGASを書きました。

AIあんのに来た質問の分析

その後はAIあんのにきた回答できない質問の分析を依頼され、GPT-4oを用いた質問の分類を行っていきました。
初めての作業が多く見よう見まねで時間もかかってしまったのですが、なんとか形にでき、アノテーションを指揮するスタッフからも感謝をいただけました。

講演会のお手伝い

6/29(土)には、目黒で個人演説会イベントが行われました。

こちらも当日の人員募集がかかっていたので応募し、舞台上のセットアップ等をしました。講演会中は舞台横からカンペを出し、ディレクターのスタッフと協力し長くなっていたパートを巻いたり、盛り上がっているパートを長めに喋る指示出しをしていました。

舞台袖に待機しカンペを書いている

当日朝、舞台の準備をしている時に一瞬控室に踏み入ったのですが、めちゃくちゃ空気がぴりぴりしていてびっくりしました。演者一同初めてのことも多く緊張していたんだろうなと今では思います。無事に開催され大きく盛り上がりよかったです!

Note を書く

最終週のタイミングで私は大きな役割を持っていませんでした。技術チームのリーダーがブログを書いて発信していこうと呼びかけていたため、今まで自分がやってきたことを公開していくことにしました。
Noteの発信に当たってはみなさんのレビューをもらったり、サムネを作ってもらったり、チームの力をめちゃくちゃ借りました。

最終日(7/6)

最後の3日間は一気に盛り上がりと伸びを感じました。ポスターが東京全域に貼り終わり、X(旧Twitter)上で安野支持の投稿演説の動画が拡散され、YouTubeでの対談が次々に決まり、チームの発信した記事にはてブがつき、街頭演説に来ていただく人も日に日に増えました。
最終日は午前中に技術ブログリーダーブログを投稿し、酷暑の中のビラ配りに備えてAmazonで注文した空調服を受け取りました。
秋葉原に向かい、ピンクのワイシャツと腕章をつけて証紙の貼ってあるビラを配りました。日本橋に移動したもの演説は雷によって中止になったため、有楽町に移動し、人の流れの整理をしました。

堀潤さんの投稿より

マイク納めにこれだけ人が集まり、感慨深かったです。20時にマイク納めし、しばらく支援者の方々と喋り記念撮影をし、家に帰りました。

家に帰ってから最後の1本のブログを書きました。22時40分という非常識な時間にメンションを飛ばしたのにも関わらず、レビューに対応いただいたチームメンバーには頭が上がりません。指摘を反映して全体像の画像などを追加、誤字脱字を直し投稿しました。SNSチームからも即座に発信、Webページの反映も23時59分までに余裕を持って更新し終えていました。本当にチームには感謝しかありません。

投票日

投開票日は何もしないとチームで決めていたため、この日はゆっくり寝ました。夕方から選挙特番を見るために集まり、ふりかえりをしました。この経緯は以下にまとまっています。

終わりに

以上が私の都知事選における振り返りでした。
本当に楽しい17日間で、チームの力を借りてめちゃくちゃ成長させてもらいました。
安野は著者『松岡まどか、起業します』の編集者との対談の中で、松岡まどかを読んだら”仕事をしたくなる”本、と紹介していました。
私にとってはこの選挙の17日間がまさに”仕事をしたくなる”出来事でした。

私は以前退職届けを出した時に次のようなことを言われました。「人間には2種類あって、仕事にやりがいを見い出せる人と、子育てやりがいを見いだせる人。事業の爆発的な伸びを経験しない限り前者にはなれない。君は今辞めたら後者になるよ。」私は有給を消化してこの会社を辞めました。人間がその2種類なわけがないだろと思いましたが、呪いとして心に刺さってしまいました。

そして選挙戦の最後の3日間の伸びは、この呪いを解くのに十分なものでした。それに加え子供を持つ身になって、それは転機として素晴らしいものではあったけど、人の人生がこの2つに集約されるわけはないし、ましてや他人に決められるものではないと強く思えるようになりました。

結局自分の行動が実際にはどれほど結果を左右したかはわかりません(0.001%くらいかもしれません)。ただチームで頑張ることでその成果が目に見えて起こり、自分の想像や影響範囲を大きく超えて受け入れられていく経験は私にとって初めてのものでした。仕事を頑張っていこうと思いました。