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セミの救出!・・文字通りセミを助けたハナシ

夏になると、家の周りでよくセミがひっくり返ってたりするのをみかける。

家の外壁とかにぶつかって落ちたりするんだろうか。

やっと土の中から出てきて、1週間くらいしか生きられないのに

なんだかかわいそうだなあ。

ひっくり返ったまま起き上がれなくてそのまま息絶えちゃうセミも多い。

一応、仰向けになったままのセミの足を触ってみる。

もう動かなくなっているのは、そのままにします。

(あとでアリたちがどこかへ運んで行きます。)

まだ生きている子は近くの木につかまらせてあげます。

それでもすぐに落ちちゃうこともあるけど

それはもうその子のセミ生(?)が残り少ないのかもしれないので

それもそのままにします。

昔からうちの娘は、家から出てすぐそんなセミを見つけると、あたしに連絡して来ます。

玄関出たとこにセミが落ちてる。とか

前の道路にセミがひっくり返ってるから起こしてあげて・・・とか(笑)

「自分でやってよ。」

「だってもう電車に乗っちゃったもん。」

まったくしょうがないなぁ。

そんなことで電話してくるほうもくる方だけど

そのあとセミを起こしにいくほうも行く方です(笑)

外に出て、セミを見つけて、木にとまらせる。

でも、これ家の周りだからいいけど....。

一度、夏休みに朝からチャリで塾へ出かけた中学生の頃の娘から電話で

◯◯の道の反対側の畑にセミがくもの巣にかかってバタバタしてるから助けてあげて。

えっ!自分で助けてあげてよ

だって遅刻するからむり...。

ええっ❗️
あたしが.....ですか❓

聞いてしまったからには気になるので一応行ってみます。

スッピンの顔に日焼け止めだけ塗って。

チャリで3~4分の所(けっこうあるじゃん)

行く途中でいろいろ考えます。

チャリでセミを助けに行くとか...。

こんなの、どう考えてもおかしいでしょ(笑)

だいたいすぐに見つけられるんだろうか。

ま、どうか誰にもみつからずにセミを救出できますように。

現場に着いて思った。

蜘蛛の巣なんて、そもそもそんなに低い所にあるわけないよなあ。

案の定

手の届かない所にある蜘蛛の巣に引っかかって、セミがバタバタしている。

かわいそうだけど、こりゃムリだわ。

変な人って思われないうちにとっとと帰ろう。

「どうかされましたか?」

細い道を挟んだ反対側の家の庭にいたご夫婦が声をかけてきた。

げっ‼️
めっかった!!

なんて返事するかなんてまったく用意してなかった。

もう、この時点ですっかり怪しい。

「あ、さっきここを通ったうちの子からそこのセミを助けてほしいと(汗)

でも届きそうもないんで.....。」

あぁ。もう、この人何言ってるんだろう。状態

「あ、だったらこれ、よかったら使って!」

旦那さんの方が庭にあった、ちょっと長めの棒を差し出してきた。

(ええっ‼️正気ですか??
いったいどういう状況?今って)

「あっ!すみません。ちょっとお借りします...。(汗)」

そのご夫婦の見守る中、長い棒を振り回しながら

あたしが、セミを救出(?)する。

とは言っても、正確には、棒に蜘蛛の巣といっしょにセミがくっついてきただけ(笑)

しかもセミの羽は蜘蛛の糸でベタベタしてる。

それでもジージーうるさいくらい元気そうなんで近くの木にとめてはあげたけど、

あんなで飛べるんだろうか...。

悪いけどあたしができるのはここまでだ。

あとは気合いで飛んでってください。

「ありがとうございました。」

棒を返して、帰ってきた。

超恥ずかしい。絶対変な人だわ。あたし

もう、こういうのは二度とカンベンだわ。

まあ、娘も大人になり、もちろんそんなむちゃも言わなくなったけど。

それでもやっぱり

毎年家の周りのひっくり返ったやつらを救出しているあたしは

ある意味えらい!!


あっ❗️セミのみなさん!あたし  

竜宮城とか玉手箱とかは......いいから(プッ笑)

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