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P.U.N.K出張セットの誘発ケア

マスターデュエルでは2023年3月現在、イシズの実装でPUNKギミックが今までになく活躍していますね。twitterではセアミンが男の子か女の子かで激しい対立が生まれ、ネクロフェイスを使ったワンキルを配信者がこぞって使い始めて大流行するなど、日々新たな火種を産み続けています。そんなPUNKですが、比較的高いランク帯でも脳死で誘発を投げてくる人がかなり多く、PUNKを切る順序なども雑な人が多いと思ったので(当方もその例に漏れないのですが)まとめておこうと思い立ちました。まず基本的な解説から、誘発・妨害の貫通の仕方、逆に当て方も考えていければと思います。

追記)純PUNKがデュエリストカップ最上位に食い込んでいました!純型は展開の明確なゴールが異なり、ルートも一本道ではないので別の考え方で誘発を切る必要があります!難しい、、

採用カードと基本的なデッキ構築

PUNKは、一枚初動から安定してデッキトップ9枚を墓地に送ることのできる汎用的な出張ギミックとして活躍しています。展開ルートは後述します。PUNKを初動と見て汎用的な墓地肥やしの出張セットとして使用する場合、下のメインデッキ15枚、エクストラデッキ4枚が最も良いと考えています。見慣れないカードがあると思いますので、そちらだけ解説しておきます。

採用カード

ダークオカルティズム:
4枚目のオーガナンバーです。これを採用することで、初動の一枚初動が12枚となります。40枚デッキなら、PUNK一枚初動の枚数は
11枚:81.9%
12枚:85.0%
13枚:87.7%
14枚:90.0%
となります。安定感を上げたい場合はさらに増やすことも考えられますが、PUNKの重ね引きが貫通力を上げてくれる一方でダークオカルティズムの重ね引きは腐ってしまうため、メインデッキの他のギミックでも初動を担保できる場合は1枚の採用がおすすめです。

Uk-P.U.N.K.娑楽斎:
展開ルートでも解説しますが、フォクシーチューンが一枚初動になります。PUNKに頼らなくても展開できる手段が多いデッキなら良いのですが、展開をPUNKに依存しているデッキほど採用するべきです。初動率が3枚減るのはかなり痛いです。
また、手札の余分なPUNKを融合素材にすることで、カオスルーラーの横にレベル3チューナーを残すことができ、クロシープと合わせて、墓地に送った下級モンスターを蘇生して展開を伸ばすことができます。
さらに、娑楽斎を採用していない場合、セアミンやオーガと合わせて引いた緊急テレポートが誘発の貫通札になりません(緊急テレポートにうららを打つ人間のことは知りません)。
加えて、一度カープライジングを経由することでデッキ内のPUNKの枚数を減らしてデッキを圧縮し、落ちてほしい札を落ちやすくし、カオスルーラーで当たりを引きやすくなります。

1枚初動の動き方

セアミン(オーガ)初動
(オーガナンバー効果、セアミンをサーチ)
セアミン通常召喚→起動効果でフォクシーチューンをサーチ
フォクシーチューン効果、ディアノートをリクルート
セアミン/ディアノートを素材にカオスルーラーをシンクロ召喚→カオスルーラー誘発効果/ディアノート誘発効果でフォクシーチューン(オーガナンバー)を蘇生

相手に誘発がないと判断した場合、私は、PUNKギミックをなるべく圧縮して落としたいカードが落ちる確率を上げるため、また、クロシープのリンク先に融合モンスターを置いておくために、フォクシーチューンで娑楽斎をリクルートし、カープライジングをあえて経由します。

フォクシー初動
フォクシーチューン効果、セアミンをリクルート
セアミン起動効果でオーガナンバーをサーチ
オーガナンバー効果で娑楽斎をサーチ ←オーガナンバーを経由!
娑楽斎通常召喚→起動効果でセアミン/娑楽斎を素材にカープライジングを融合召喚
カープライジング起動効果でセアミン/ディアノートをリクルート
セアミン/ディアノートを素材にカオスルーラーをシンクロ召喚→カオスルーラー誘発効果/ディアノート誘発効果でフォクシーチューン(オーガナンバー)を蘇生

展開例
以下は私が構築して調整しているPUNKデッキの展開例です。
クロシープのリンク先にカープライジングを置いておくことで、カオスルーラーの蘇生に合わせて蘇生効果を使えるのがミソです。

2枚初動の基本的な誘発・妨害ケアルート

一枚初動の場合は一枚の妨害で止まってしまいますが、特定の組み合わせでの重ね引きをすると誘発を貫通して動くことができます。カオスルーラーの成立とレベル8の蘇生を目標にします。

セアミン+α

セアミン+セアミン
セアミンを重ね引きしている場合、相手がうららをセアミンに当てずにフォクシーチューンまでガメった(とチェーンで判断できた)場合、サーチ先をフォクシーチューンからディアノートにすることで、うららを当てられる暇なくカオスルーラーが成立します。ディアノートの前にオーガナンバーを挟むと、うららを当てられるポイントが増えますが、ディアノートの蘇生対象をレベル8にすることが出来ます。

セアミン+娑楽斎
セアミンが通ると(オーガナンバー→)ディアノートをサーチしてうらら/泡を貫通します。

セアミン+ディアノート
1:ディアノートを二枚以上採用している場合に限りますが、この場合、ディアノートの手札からの特殊召喚効果を使うことで、召喚権を温存してセアミン初動につなげることが出来ます。ただし、うららと泡を貫通することはできないため、娑楽斎を追加で持っている場合や、召喚権を使って相手の妨害や誘発を踏む際(シラユキ/ディバイナー/超階乗に対するムドラなど)などに使います。
2:他と同様、セアミン通常召喚で起動効果が通った場合、うららと泡を貫通します。

セアミン+オーガナンバー
1:オーガナンバーでディアノートをサーチし、召喚権を温存することが出来ます(セアミン+ディアノート参照)。
2:オーガナンバーにうららを打ってくれる場合はほぼ無いため、召喚権に使いたいモンスターがいない場合、セアミンから入るのが吉です。セアミンが通れば貫通します。

セアミン+フォクシーチューン
うらら/泡を貫通可能な手札です
。初手のフォクシーチューンにうららをもらうと止まってしまうため、必ずセアミンの通常召喚から入り、ここにうららならフォクシーで貫通、うららをガメられた場合はオーガナンバーを経由してディアノートをサーチします。オーガナンバーにうららをもらった場合もフォクシーチューンで貫通します。

セアミン+緊急テレポート
1:緊急テレポートからセアミン初動に行けば、誘発はもらいますが召喚権を温存できます(当然)。
2:セアミンの通常召喚から入ると、カオスルーラーまでのどのタイミングでうらら/泡をもらった場合も、緊急テレポートから娑楽斎をリクルートすることで貫通することが出来ます。バーミリオンデクレアラーやバロネスなどの無効破壊も、セアミンに当てられた場合以外は貫通します。

オーガナンバー+α

オーガナンバー+娑楽斎
オーガナンバー→セアミンの順で、セアミンが通ればディアノートをサーチしてうらら/泡を貫通します(セアミン+セアミン参照)。

オーガナンバー+ディアノート
1:召喚権を温存することが出来ます(セアミン+ディアノート参照)。
2:オーガナンバーからセアミン初動に入り、セアミンが通ればうらら/泡を貫通します(セアミン+セアミン参照)。
3:オーガナンバーを特殊召喚し、相手のスプライトレッドなどを2500打点で殴ってから、フィールドで起動効果からセアミンをサーチし、セアミン初動に移ることが出来ます。

オーガナンバー+オーガナンバー
オーガナンバーからセアミン初動に入り、セアミンが通ればうらら/泡を貫通します(セアミン+セアミン参照)。

オーガナンバー+フォクシーチューン
うらら/泡を貫通可能な手札です
(セアミン+フォクシーチューン参照)。オーガナンバー、セアミンの順に入ります。

オーガナンバー+緊急テレポート
セアミン+緊急テレポート参照。
基本的にセアミンの通常召喚から入って緊急テレポートを温存するほうが良い。

フォクシーチューン+α

フォクシーチューン+娑楽斎
フォクシーチューンから入るしかなく、フォクシーチューンからセアミンのリクルートが通れば、セアミンが止められればカープライジング、ガメられればディアノートをサーチしてうらら/泡を貫通する。手札のケルベクやアギドを切られるリスクもあり、うららがあればフォクシーチューンに打つのが板

フォクシーチューン+ディアノート
フォクシーチューンから入るしかなく、うらら/泡をカープライジングまで待とうとしてガメた場合のみ貫通する。フォクシーチューンにうららで良い。

フォクシーチューン+フォクシーチューン
フォクシーチューンから入るしかなく、うらら/泡をカープライジングまで待とうとしてガメた場合のみ貫通する。これまでの場合を通して、フォクシーチューンから入った場合はフォクシーチューンにうららがかなり裏目が少なく(次が唯一の例外)、貫通するにはPUNKが追加で2枚以上必要となり、要求値が高い

フォクシーチューン+緊急テレポート
PUNK使用者側の結論としては、先に緊急テレポートから入らなければならない。
対面が先にフォクシーチューンから入ってきた場合、フォクシーにうららを打つ唯一の裏目となる。この場合だけはカープライジングまでうららを待たなければならない。フォクシーチューンスタートする場合は主に以下に大別される。
1:フォクシーしかPUNKがいない
2:セアミン/オーガと併せ持ちしていて、使用者がアホである場合
3:娑楽斎と併せ持ち
4:ディアノートと併せ持ち
5:緊急テレポートと併せ持ち
これらのうち、うららをフォクシーに当てた際の効果は

1→○(止まる)
2→○
3→○
4→○
5→貫通

逆にここに打たずにセアミンに無効を打った場合、

1→○(止まる)
2→オーガと合わせ引きされていると娑楽斎から貫通
3→貫通
4→○
5→貫通

セアミンを通してカープまで待とうとした場合

1→○(止まる)
2→ディアノートサーチから貫通
3→ディアノートサーチから貫通
4→ディアノートサーチから貫通
5→○(唯一止まる)

となる。通せば通すほど貫通されるリスクが上がり、併せ引きのペアの枚数期待値的にも、基本的には打ってよい。ただし、速攻魔法のチェーンがある場合は(抹殺の指名者ならどちらにせよ悩んでも無駄である)緊急テレポートの可能性が高く、この場合は合わせ引きされていないことを祈ってカープライジングまで待っても良い。
PUNKを使う側は、フォクシーチューンと緊急テレポートを合わせ引きしている場合は、緊急テレポートから入ればセアミンにうららをもらってもいいし、セアミンが通ればディアノートをサーチすれば貫通できる。
逆に、娑楽斎を採用している前提にはなるが、対面が緊急テレポートからスタートしてセアミンを特殊召喚した場合、手札にセアミン/オーガナンバーはいない可能性が高い。
緊急テレポートから入ったセアミンのサーチに対してのうららは、

+併せ引きなし →○(止まる)
+セアミン(*)→○
+娑楽斎    →貫通
+ディアノート →○
+オーガ(*) →○
+フォクシー  →貫通

以上のような結果となる(*:普通の人間なら緊急テレポートから入らない)。
ここを見逃した場合、

+併せ引きなし →(どこに打っても止まる)
+セアミン(*)→フォクシー○、娑楽斎○、オーガ○、ディアノート×
+娑楽斎    →フォクシー×、オーガ×、ディアノート×
+ディアノート  →フォクシー△、娑楽斎△、オーガ△(相手の展開次第)
+オーガ(*) →フォクシー△、娑楽斎△、ディアノート△
+フォクシー  →娑楽斎×、オーガ△、ディアノート×

セアミンを止めれば基本的には止まっていた手札でも相手依存で展開が通ってしまい、またセアミンで止まっていなかった手札の場合はどのみち貫通されてしまう。したがって、緊急テレポートからセアミンが出てきた場合には基本うららや泡を当てる方針で良いように思う。

PUNK対面の誘発の切り方まとめ

灰流うらら

1:緊急テレポートからセアミンの場合はセアミンに打つ
(理由)①PUNKをもう一枚引かれている場合に、ディアノートをサーチされると打ちどころがなくなる(セアミンを止めれば基本的には止まっていた手札でも相手依存で展開が通ってしまう)。②フォクシーチューンと合わせ引きの場合はどのみち貫通されるため待っても意味がない。③PUNKを合わせ引きされている可能性が低く、初動を止められる可能性が高い。
2:フォクシースタートの場合はフォクシーに打つ
(理由)①手札のケルベクなどを落とされる危険がある。②次に出てくるセアミンに無効を当てた場合、娑楽斎(基本的には無いが、オーガナンバー)との合わせ引きの場合に貫通される。③PUNKを合わせ引きされている可能性が低く、初動を止められる可能性が高い。
3:スタンバイフェーズで速攻魔法のチェーンがある場合、フォクシースタートでもカープライジングまで待ってみる
(理由)①フォクシーにうららを打った後、緊急テレポートからセアミン→娑楽斎とサーチされて貫通されるため。②PUNKを合わせ引きされている可能性が低い。③PUNkを合わせ引きされていない場合、カープライジングを経由しないとカオスルーラーを立てられないため。
4:セアミン通常召喚の場合は基本的にセアミンに打つ
(理由)①オーガ・ディアノート・娑楽斎と素引きされている場合、ディアノートサーチから貫通されてしまうため。②フォクシーチューンの素引きかディアノート+PUNKの2枚持ちだと止まらないが、この場合、うららを警戒するPUNK使用者はフォクシーを経由せずディアノートをSSすることができ、いずれにせよカオスルーラーまでは通ってしまう。③セアミンNSの場合の条件付き確率は①の方が圧倒的に高く、うらら一枚の期待値が高い。
5:セアミン通常召喚で速攻魔法のチェーンがある場合、真吸血公ヴァンパイアやケルベクやアギドまで待つ
(理由)①緊急テレポート(抹殺でも同様)の場合、娑楽斎を採用している場合は確定で貫通されるため。
6:初手オーガナンバーには打たない
(理由)言うに及ばず

無限泡影

1:セアミン通常召喚で速攻魔法のチェーンがある場合、カオスルーラーか真吸血公ヴァンパイアまで待つ
(理由)①緊急テレポートの場合、娑楽斎を採用している場合は確定で貫通されるため。
2:セアミン通常召喚の場合は基本的にセアミンに打つ
(理由)①フォクシーチューンの素引きかディアノート+PUNKの2枚持ちの裏目はあるが、ここを通すとカオスルーラーか真吸血公ヴァンパイアは通ってしまうため。
3:フォクシーからのセアミンは待つ
(理由)セアミンを見逃した場合、他にPUNKを持っていて(基本的にフォクシー2枚目かディアノート、娑楽斎)ディアノートからカオスルーラーを立てるか、娑楽斎を通してカープライジングに行くかだが、セアミンに打たない裏目はディアノートとフォクシー2枚目、打つ裏目は緊急テレポートか娑楽斎の素引きで、前者はいずれにしてもカオスルーラーや真吸血公に泡を取っておける上、他のPUNKを持っておらずカープを経由する場合はそこに打てば良いため、より重大な後者の裏目をケアしてキープするのが吉である。

結論

誘発の切り方まとめなどをもとに、以下の2点だけは最後にお伝えしておきたいです。

1:緊急テレポートによる貫通力を上げる、初動率を向上させる、盤面の展開力を上げる、などのメリットを考えると、娑楽斎を採用する方が良い。

2:緊急テレポートがのチェーンがある場合、娑楽斎から貫通される恐れがあるためPUNKの初動をスルーした方が良い場合がある。

デュエリストカップの振り返り


薄型PUNKイシズGSを使って、100戦未満で最終順位931位まで順位を上げることができました!朱光が4月から制限カードになる都合上このデッキとはここでお別れです!DC走った皆様お疲れ様でした!

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