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フォスの決断について

昨日、宝石の国の最新刊11巻までを読んだ。感想を書いてみようかなと思ったのだけれど、感想ブログは結構あったので、ここでは少し変わった視点から考察をしていきたいと思う。「フォスはどこから間違えたのか」についてだ。

以下、多分にネタバレを含むのでご注意ください⚠️⚠️⚠️







こんなブログを書こうとしておいてなんだけど、フォスの行動は最善手とまではいかないけれど、かなりいい線はいっているんじゃないかと思う。真実を知らない限り、無尽蔵に湧いてくる月人たちに少しずつ宝石を回収される結末しかない。

しかし結果としては、少なくともフォスにとってはかなりしんどいことになっているのも事実だ。あれだけ頑張ったのに、仲間からは恨まれ、精神はボロボロになり、ついに異形の姿になっても報われることはなかった。フォス以外はみんな幸せになったけど。


個人的に考えるに、フォスが月に乗り込んだあと1度帰ってきた時にちゃんと皆に相談するべきだったんじゃないだろうか。わざわざ仲間をそそのかし、月に連れて帰ると言ったような、裏切り者と思われても仕方がない行動をする必要がなかったんじゃないかと思う。

金剛先生への反駁という話ではなくて、月から持ち帰った情報の共有という形なら、他の宝石たちも少しは話を聞いてくれたかもしれない。ボルツはすぐさま叩き割ってきそうだけど。

そもそも月人たちの目的は金剛の起動であって、宝石たちの破壊ではない。金剛起動への模索として一旦侵攻をやめてもらう、とかはできないのだろうか、、、

、、、と元々そういう意見を持っていたんだけど、ブログを書き進めていくたびに、なんだか無理な気がしてきた。それでも一応書いていくことにする。

そもそも論なんだけど「金剛を動揺させて再起動させよう」という考え方がまず少し怪しい。なんか「テレビ壊れちゃったけど殴ったら治るかな、╰( ^o^)╮-」くらいの心許ないさを感じる。実際に金剛起動のトリガーは金剛の動揺ではなかった。あくまでもサブプランで、エクメアは本命を教えるつもりはなかったのかもしれない。

フォスが相談しなかった理由もわからない。どうするつもりだったんだろうか。こっそり金剛に近づいて、みんなにバレないうちに金剛を再起動させる?きつくないか?

宝石たちのポテンシャルは基本的にフォスより上(アゲートの脚×合金の両腕でも袋叩きにされ何回か負けてる)、更に忠誠が篤くめちゃくちゃに強いボルツとシンシャをどうするつもりだったんだろ。先生の動揺を誘うなら戦争は避けられない。もしかしたらラピスの頭を手に入れたことで多少の傲慢も追加されていたのかもしれない。

読めば読むほど、考えれば考えるほど宝石陣営の状況は厳しい。というかもう九割形詰んでいる気がする。もう「偶然、先生の起動方法が見つかる」くらいご都合主義な展開が来ないと救えない(その場合、パワーの制御もできず宝石も消えうせるんだけど)。

ここまでしんどい状況でありながらも、自分以外ほぼ全ての宝石を幸せに導くということをしたフォスは結果的には一番最善の手を打っていたのかもしれない。誰にも感謝はされなかったけれど。

早く12巻が出ないだろうか、もしかしたら最終巻かな。皆さんはフォスの決断についてどう思いますか、よろしければ、コメントください。

PS
11巻まで読み終わった時、第1巻でダイヤが「人望が無いのね、フォス、、、」って言ってたのを思い出してじんときた( ;​; )

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