うたよみん抜粋

「うたよみん」という短歌アプリを使ってから、
短歌を詠むことが増えました。
と、言っても、発想がどうも川柳寄りなのですが。

そろそろ川柳集をまたKindleで自己出版しようと思っていて、短歌も詩も収録するつもりなので、抜粋しました。

【日常】

カレンダー切るとき過去も切り捨てて大事なことも忘れて困る

このメニュー誰考えた何故出した味見したのか問いたいレベル

【家族】

腰痛め夫(つま)が私に湿布する冷たくもあり温かくもあり

平日の朝は時間がないくせにトイレ重なる地味に地獄図

お母さん呆れましたよ忘れものいつになったらなおるのですか

ママ病気だからねパパが朝ごはんりんごむくからちょっと待ってて

【読書】

文字の無い布の絵本を読んだ子が親にわからぬ世界を学ぶ

ものがたり続きを作るの好きな子がやがて彼方の世界を創る

【亡父】

藤棚よ父が遺した藤棚よ母の隣に父はおらぬか

お父さん去年の今ごろ生きてたわ甚句を聞くと繰り返す母

【世間】

世渡りは上手くはならぬ徒に四十過ぎても五十過ぎても

黒電話ポケベル携帯スマートフォン道具が縛るヒトの自由を

【空】

天高く雲雀上がれよもろもろの光わが仔に集まれよかし

夕暮れの空が大きく深呼吸胸も高鳴る湘南の海

【そして】

はるかなる夜のしじまの惑星で今恐竜が仲間を呼んだ

やがて来る昭和を知らぬ子どもらの歴史と化してゆく私たち

これくらいかなぁ。短歌、ムズいっす。
正統派の短歌ってどういうものかわからない…
ただ、川柳とも俳句とも違って、短歌は「情」だと思うんで、たまに詠んで貯金が出来たら、またまとめます。

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