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誤字である。

中国文学部卒業なので、台湾に行って辞書を買った。
何を言っているのか わからねーと思うが。

中国文学を学んだら、否が応でも何度もお世話になるのが、

諸橋轍次先生が編集なさった大漢和辞典通称「諸橋大漢和」!

当然、欲しくなるのだが、当時13万円
全13巻+索引1巻だからな!!
私が学生のときに、豪華愛蔵版が出たが、
文字が大きく本自体も大判になって、

当時22万円!

……それが、台湾では海賊版で日本円1万円なんですのよ、奥さん。

社会人になってから、中文科卒業の友人と二人で台北に行って、
買っちゃった。

だから、「涼飇」ってお題の字が気になって。
久しぶりに大漢和を引いた。

「飇」、飆に同じ。
「飈」、飆の略字。

証拠。

正しくは「涼飆」じゃねぇかぁーーーーーー!!!
諸橋先生は絶対である。
しかも「飆」は涼しいなんて生易しい風じゃねぇぞ、
強風、つむじ風だぞ、
写真を参照してもらえばわかるが、いやわからないかもしれないが、

「炎熱」を奪うほどの風が「涼飆」。

夏を、ぶわっと、もうぶわわっと吹き飛ばすような風!

北京に行ったこともあるが、冬から春も強風でいきなり季節が変わった。
春から夏も、劇的に変わるようだ。
あっちの四季の変化は、ドラマチック。
だから、夏から秋も多分そうなのだろう。

台北旅行は、もう一つ目的があった。
「故宮博物院」。
北京には紫禁城(故宮)があり、そちらも行ったが、
中の宝物の重要なものは、台湾に持って行ってしまったので、
北京が入れ物、台北が中身、と、言われている。

両方見てこその故宮なんである。

台北は、気候は北京よりは穏やかであった。
でも、夏だから暑かった。
中国の秋は知らないんだよなぁ。大陸も台湾も。

私は、「涼飆」を知らぬ。

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